松阪市議会 > 2001-07-03 >
07月03日-04号

  • "虐待等"(/)
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  1. 松阪市議会 2001-07-03
    07月03日-04号


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    旧松阪市 平成13年  6月 定例会(第3回)議事日程第4号 平成13年7月3日 午前10時開議 日程第1 一般質問本日の会議に付した事件 議事日程と同じ出席議員(30名)      1番  今井一久君      2番  松田千代君      3番  山本登茂治君     4番  長野 操君      5番  紀平泰三君      6番  小林正司君      7番  高橋 護君      8番  川北真衣君      9番  中森弘幸君     10番  松尾一男君     11番  小池美智子君    12番  森上正吉君     13番  竹田哲彦君     14番  内田茂雄君     15番  西村磨寿美君    16番  鎌倉 守君     17番  前田行正君     18番  中出 実君     19番  田中 力君     20番  野口 正君     21番  山本忠生君     22番  西村友志君     23番  赤塚 進君     24番  北岡 忠君     25番  上田増夫君     26番  小阪五郎君     27番  引地 忠君     28番  伊藤 稔君     29番  大西常夫君     30番  杉山梅一欠席議員(0名)議場出席説明者 市長       野呂昭彦君     助役       三好利夫君 収入役      松田敬八君     総務部長     宮本幹雄君 建設部長     岩塚三善君     建設部次長    中村貴雄君 企画調整部長   角谷忠夫君     税務担当参事   山岡 隆君 教育委員長    越知愛幸子君    教育長      駒田哲夫君 市民生活部長   山本 勲君     保健福祉部長   山嵜高裕君 下水道部長    豊田敏明君     農林水産部長   大東丈文君 商工部長     中谷正和君     水道事業管理者  西村敏彦君 病院事務部長   鈴木正一君     消防団事務局長  奥田 修君 監査委員     小杉勝子君事務局出席職員    事務局長  池村正己      次長    坂口秀夫    庶務係長  高杉 功      議事係長  牧戸嘉之    調査係長  田所正敏      兼務書記  松林育也    兼務書記  松名瀬弘己---------------------------------------                             午前10時0分開議 ○議長(中出実君) これより本会議を開きます。本日の議事は、議事日程第4号により進めることにいたします。 △日程第1 一般質問 ○議長(中出実君) 日程第1 一般質問を行います。 昨日、御承知のように、教育に関する質問について答弁がなされておりませんので、まず小林議員の教育に関する質問の答弁をお願いいたします。          〔教育長 駒田哲夫君登壇〕 ◎教育長(駒田哲夫君) 答弁に先立ちまして、おわびを申し上げます。昨日は、私の健康管理の不十分さもありまして、せっかく御質問いただきました小林議員の御質問に最後までお答えすることができなかったことをおわび申し上げたいと思います。なお、議長、副議長にも議会の運営上、御迷惑をおかけいたしました。自分の健康管理、ちゃんとやってまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 きのう、開かれた学校づくりの途中まで答弁をさせていただきました。5つ申し上げると言いまして、1つは文字どおりパソコン教室等の学校の施設開放につきまして、1つ目に挙げさせていただきました。2つ目は幼稚園と小学校、あるいは小学校と中学校、校種間に教育の内容で教員が連携していくこともまた学校開放であるということも申しました。3つ目は学校評議員制度などを活用し、学校の情報を公開していくという、こういった情報の面で学校開放ということもお話をいたしました。4つ目は教員の交流についてもお話をいたしました。最後に総合的な学習を行う時間、わくわくファームとか、わくわくワークなどの外部講師を活用いたしまして、授業の開放についても考えてまいりたいと思っております。今回の大事件によります学校開放にブレーキがかからないように、安全に十分配慮いたしながら、多くの人々とともに地域に開かれた学校づくりを進めてまいりたいと考えているところでございます。          〔教育長 駒田哲夫君降壇〕 ◆6番(小林正司君) 昨日からの質問、またただいまの質問に対する回答をいただきまして、まことにありがとうございます。ひとつくれぐれも御慈愛のほど、お祈り申し上げます。 特に1番目の学力低下の問題、これが最近、お母さん方、また保護者の方の方で非常に心配なさってみえることでございます。去るNHKの報道番組がなされておりまして、この問題を取り上げられたわけでございます。特に教科内容が削減するということで、隣の県の犬山市の教育委員会学力低下ということで、4年生から6年生に向けての算数の副読本を作成すると、こういうようなことで、これは画期的なことで例がないらしいんですが、これを聞いておりましたら、特に教育委員会では中学の1年生に小学校の計算問題を出題したところ、どこの学年のところで学力が低下しているかと、こういう調査をなさったわけでございます。中学校1年生に対してまず小学校3年生の問題を計算させたら正解率が88%、引き続いて4年生が75%、5年生が67%、こういうようにだんだん正解率が下がってきておる。こういうことはひいて言うと3割が現在の中学生の算数に力がつけてなくて、そのまま中学へ上がっていると、こういう現象が言われておったわけであります。算数には実力の差が大きい、進んで学びたい児童が足どめされ、基礎を学ぶ時間も減って取り残される児童も出ると、こういう観点から副読本を作成したと、こういうふうなことが報道されておったわけであります。 もう一つ、それと13年度、本年から独自に臨時教員を採用して、1クラス20人の少人数教室や、それから複数教員、1クラスに複数の先生を当てて、こういう副読本を交えてひとつ使っていこうと、こういうようなことが報道されておったわけです。 松阪市等におきましては、昨日御答弁いただきましたわけでございますが、この点の若干の教育長さんの受けとめ方、またはこれに対する他の方法に対する手法等をまずございましたら、お伺いさせていただきたいと思います。 ◎教育長(駒田哲夫君) 自席で失礼いたします。先ほどの犬山市が学力に関する副読本をつくって対応するというお話をいただきました。この犬山市の副読本につきましては、私まだ入手しておりませんので、早速に入手いたしまして、どういった内容であるかということを検討してまいりたいと思いますけれども、先ほど挙げていただきました学習の内容に若干無理があって、ついていけないという児童生徒が学年が進むにつれてふえてくるというのは、一般的に内容が難しくなってきて、それに指導が伴わないという面から一般的にそうなるわけでありますけれども、この学習指導要領の改訂とはまず連動しないまでも、学年が進むにつれてわからない児童生徒がふえてくるという問題につきましては、教育委員会ももちろんですけれども、それぞれの学校で、児童生徒が例えば算数のどこでつまづきやすいのか、分数のどこでわかりにくくなってしまうのかということは、専門的に当然研究をしておりますし、そういう成果もお互いに交流をしておりますので、そういった教員の、それこそ研究、研修の負うところが大きいものと、学校の取り組みにも大いに期待しているところでございます。 ◆6番(小林正司君) ありがとうございました。そういう隣の県は画期的なことですが、文部省の指示等ございますから、昨日も言われた、みずから学び、みずから考え、よく理解した学力をつけるというようなことでございます。要するに、基礎学力、きのうお話ございましたように、学習内容は3割削減、授業実数は2割削減、差し引き1割ですな、10%若干余裕があると、こういうことでございます。きのうのお話ではそれを繰り返し繰り返し基礎学力を定着させていくんだと、こういう御答弁でございますが、そういうことをひとつぜひとも守っていただいて、御父兄の御心配のないような基礎学習の向上にひとつお願いしたいと思います。 それから、習熟度という導入はどうかと私は提案させていただいたわけですが、これについてはそういう形のグループで差異をつけることは非常に難しいと。学級の中でグループ制にやっていこうと、少人数学級ですか、こういうようなことをおっしゃられてた。ぜひともそういうことで結構でございますから、本人の興味や関心を持った、いろんな形の児童が勉学になじむような個性を見出していただいた指導方法をお願いしたい、こういうふうに考えるわけでございます。 それから2番目の校内危機管理マニュアルでございます。まだこれから防災とか、問題行動とか虐待等はございますけれども、今回の殺傷事件等にはこれから考えるんだと、検討するんだという御答弁でございましたけれども、ぜひとも48施設がございますが、統一したところも、いけないところもあろうと思いますが、最低限ひとつ統一してマニュアルをつくっていただきまして、ぜひともそれは絵にかいたもちじゃないように、絶えず月1回ずつ点検しながら、ひとつそれを履行していただく、マニュアルを履行していただくと、こういうことを願うわけでございます。 それから、3番目でございますけれども、開かれた学校づくりでございますが、非常に文部省からうたわれておるんですが、今回、殺傷事件で非常にしり込みのようになった学校づくりが論議されておるところで、私はぜひとも、きのう述べたように、やはり地区住民と一体になったオープンな学校づくりを目指していただきたいなと。ややもすると今はクローズの学校にままなっておるんですが、どうかひとつ5つの学校開放について述べられたやつが、どんどんIT時代パソコン教室等を活用していただいて、住民と一体になって、殺傷事件等問題が起きたら、すぐ双方で解決できるような場を、施設に、学校づくりに励んでいただきたいな、こういうふうに考えるわけでございます。 それと情報公開でございますけれども、いろいろとたくさんの学校、幼稚園お持ちでございますから、いろんな何が起こるかわからないような問題も起こってまいると思うんですが、できるだけやはりそういう問題を、皆さん方隠さずにオープンにしていただいて、ひとつよいことも悪いことも情報公開をしていただいて、ともに解決をするよう願いたいな。校内暴力、いじめ、それからほかの学校行動の問題等をひとつそういうことを願う。 それから最後に総合学習です。私も3月の代表質問にも前教育長さんにもお願いしたところでございますが、今回、わくわくファームとか、わくわくワークと、いろんな形をということで、私が申したように第一小学校から48の学校、幼稚園、おのおのカラーを出していただいて、ひとつ特徴のある学校づくりをしていただきたい。先にも申しましたように、最近、語学が非常に3歳から英語発音を習わせにいっているお母さん方もいらっしゃるわけですが、そういうような形で英語を取り入れたり、またいろんな邦楽等の、この間も三味線、お琴とか、そういうものも日本の文化を継承していく意味においても、学校づくりの中へひとつ取り入れて、ひとつ地域の方と一緒に研修、またはいろんな形でやっていただければと、こういうような考えを持つわけでございます。どうかひとつ大変でございますけれども、教育長さん、大きな気持ちを持って、ひとつこの問題に対処していただくことを要望しまして、終わらせていただきます。どうもありがとうございました。 ○議長(中出実君) 次に、今井議員の教育に関する質問について答弁を願います。          〔教育長 駒田哲夫君登壇〕 ◎教育長(駒田哲夫君) 初めにお断りを申し上げます。せっかくの今井議員の質問につきまして、昨日、私の体調不良でお聞きすることができませんでした。昨夜来、教育次長の方からその詳細については伺っておりますので、答弁させていただくことをお許しいただきたいと思います。失礼いたしました。 池田小学校に関するこの事件について教育長の認識はどうだというお尋ねがあったと聞いております。子供たちにとって安心して楽しく学べるはずの学校で、このたびの事件が起き、尊い命が奪われたことは余りにも痛ましく、まずもって心から冥福をお祈りしたいというのが心情でございます。先般14日に開催しました松阪市の小中学校の校長会、園長会、この席でも全員心を同じにいたしまして黙祷を捧げたところでございます。この事件が起きたことに対しまして、教育を預かるものとして強い怒りを覚えるものでございます。今回の事件は松阪市においてもあってはならないのですが、起こり得る事件として深刻に受けとめております。二度と繰り返してはならない事件でありまして、関係者で全力を挙げて再発を防いでいきたいという強い決意でございます。 今までにも、昨日も申し上げましたけれども、防災とか生徒指導上の危機管理等につきましては、安全管理についてマニュアルも作成して取り組んでまいりました。しかし、今回このような事件を想定しての危機管理については不十分でございます。各学校、各幼稚園にあっては地域の状況、それから学校の環境、学校、幼稚園の規模、校舎内の教室の配置等さまざまでございますので、現在、総点検をほぼ完了いたしまして、その対策を、できるものから早急にやっていきたいと歩み始めたところでございます。 幼児、児童、生徒の安全確保については学校職員教育委員会だけではできないものと考えておりまして、これを機会に保護者やPTAを初めといたしまして、地域の関係団体等地域ぐるみで安全で楽しい学校にしていただくことをお願いいたしまして、教育委員会もそれを強く望んでいるということをこの席をおかりいたしまして述べさせていただきたいと思います。 2つ目は、この事件に関しまして、学校、園からの報告を受けて、教育委員会としての緊急な対応はどうかというお尋ねでございました。学校からの報告につきましては、4項目に分けて報告をさせております。1つは、不審な情報に係る措置、どういう措置をとるかと。2つ目は学校開放に当たって、この際安全への配慮をしたかどうか、それから3つ目は緊急時の安全確認、特に連絡体制等では配慮があるかと、4つ目はその他日常の安全確保についてはどうかと、この4項目について学校からの報告を求め、学校の緊急の措置としては主なものの内容は次のようなものが上がってまいりました。参考になることもたくさんございまして、教育委員会ではぜひ生かしていきたいと思っておりますが、例えば、学校への来校者に名札をつけていただくなど、事前に確認することにしたという学校もございます。それからPTA、地域、子どもを守る家、警察等の連携強化を図ったと。それから、学校周辺を職員が絶えず歩き、地域の方からの不審情報などの収集に努めているという学校もございます。それから一般的な安全管理といたしまして、調理室や技術室等の危険物を扱うようなところの管理強化を図ったといった報告もございます。すべての小中学校、幼稚園で安全確保のための緊急措置を講じているということに私も少々安心をいたしたおります。教育委員会としては、本事件を受けまして、それから教育長及び担当者がほぼすべての幼稚園と学校の門扉などの施設の点検も終わりまして、今その集約をしているところでございます。 具体的に教育委員会としてまずやろうと考えておりますことは、防犯ブザーを全教職員に持ってもらおうということを考えております。それから、職員室から離れた場所で児童生徒が活動する体育館とか離れた校舎といったところへの連絡のためのインターホンの設置も必要な学校については考えたいと思っております。それから、御指摘いただきました緊急時における教育委員会対応マニュアルの作成につきましては、ぜひとも早急にやりたいと。そして点検等もやってまいりたいというふうに考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。          〔教育長 駒田哲夫君降壇〕 ◆1番(今井一久君) ありがとうございました。1つは、やはりこの事件に対しての認識ですけれども、どうもこの三重県なんかの議論を見ていますと、特異な事件だという認識をしているんですね。だから、特異な事件なんか、松阪でも起こり得る事件なんかと、ここの認識の出発がまず大事だと思います。そういう点で教育長からも松阪でも起こり得るという、そういう事件なんだということで、そこから物事を出発させないと対応がまず全然違うということで、それに対する認識をまず最初にきちっと押さえるという問題が私はまず大事ではないかと思います。 そして、具体的に教育長から6月26日までに各学校に4点の報告を、幼稚園、小学校、中学校に求めたということで、その中での具体例や、共通して防犯ブザーとかインターホンですね、マニュアル作成と、この3つの問題を提起して、教育委員会としてはそれを1つは統一的に徹底をさせていくという御答弁がありました。その中で私の方からもこの提言というか、こういう点も考えたらどうかという点をちょっと提起をさせていただきたいと思います。 実は私も大阪の方へ電話でいろいろ現状も聞いております。その中で、大阪の教職員組合とか、そういう中でもいろんな議論がされていたり、そしてやはり一体何が必要なんかということでの提言なんかも出されているわけですけれども、そういうことも参考にしながら、まず1つは、果たして学校の教職員やPTAの皆さんがずっと大阪で毎日のように見回ったり、学校の警備に当たっているわけですけれども、これはかなり限界に来ているようですね。毎日毎日、仕事を持った方がやっていたり、PTAの方々が、また授業を抱えながらやるという点では、やはり警備ということで言えば限界があるということで、特に例えば学校の来訪者の確認の問題でも、一体だれが責任を持って確認するんかと。例えば、校長先生がいろんな形で出てみえる、教頭先生が出てみえるということや、各教職員は授業に出ている中で一体だれが確認するんかという点でも非常に責任が不明確になるという問題もあると思うんですね。私はやはり専門の警備をするという、そういう問題、警備員の配置、こういうこともやっぱり頭に置かなければならないんじゃないかということで、例えば今、各地で教職員のいろんな防御への訓練をしています。それはそれで大事ですけれども、それでもそれは専門的に警備をするという、学校の先生が、いざ刃物を持ってきたりする中で対応できるかといったら、はっきり言って、非常に子供たちがおって難しいと思うんですね。そういう点ではやはり専門の人を配置していくということも、また専門の体制をつくっていくということも1つは考えなければならないんじゃないか。これ1つの提言です。 2目には、今実際始めようとしていますけれども、やはり不審者を監視とか発見する要員が十分じゃないということと、見つけても、やはり校長室とか職員室との連絡がうまいこといかないと、ここが非常に不十分なんですね。だから、先ほどインターホンの設置とか防犯ベルとか、これは非常に大事だと思います。それとか、やはり警察への緊急通報の直接回線とか、こういう問題なんかもやはり強めていく必要があるんじゃないかというのが2点目です。 3点目には、やはり例えば校長室とか職員室とか教室の配置を考えていくと。校長室、職員室は一定のところに決まっているわけですけれども、やはりその配置を変えて、例えば分散してでもそれを、来訪者が目に見えるように、そういう配置もやはり考えていく必要があるんじゃないかという問題が3点目です。 4番目はやはり登下校ですね。問題はやはり登下校の中で子供たちが、例えば朝は集団登校で来ますけれども、帰りは非常にばらばらなんですね。小学校の1年生は1学期のとき、1学期全部じゃないですけれども、大体先生が帰りに送るわけですけれども、やはりその登下校のときに、一体そういう場所がないんかということで、登下校の通学路の点検もやっぱりあわせて行うということが大事ではないかと思います。 5番目としては、今行われつつありますけれども、やはり施設や整備の危険箇所の点検とか、老朽化への対策ということで、これ予算措置が要るわけですけれども、これが必要ではないかというふうに思います。 それと6番目に、やはり地域とPTA、そして学校との緊密な体制ということで、例えば今、地域の懇談会が学校ごとに行われているんですね。しかし、大体地域の懇談会の主テーマは水泳問題なんですよね。だから、この問題について、私の子供が行っている学校ではそういうことで、例えばこういう問題に対して地域の懇談会で、やはりこれをテーマにして、どうするんかという問題も議論をしないと、正面からやっぱり議論をするということもやっていく必要があるんじゃないかということで、そのために何が必要なのかということで、当然自治会やPTAや学校との連絡体制というのを。当然やはりこの開かれたということで言えば、やはり開かれた中で地域から学校を守っていくという、そういう1つの運動じゃないですけれども、そういう雰囲気をつくっていかないと、やはり学校というのは守られていかないし、子供も守られていかないということで、そういう状況を呼びかけていくということが必要ではないかと思うんですけれども、その点の教育長の御所見を再度伺います。 ◎教育長(駒田哲夫君) 幾つか貴重な御意見を伺ったというふうに認識をいたしました。警備員の配置等につきましても、ぜひとも国や県との関係もございますので、そういったところの動向も踏まえて関心を持ってまいりたいと思いますし、提案いただきました幾つかの中には、すぐにでも松阪市の教育委員会として取りかかれるものもあるようにお聞きをいたしました。例えば、PTAの連携のあり方とか、それから地域の連携のあり方とか、さらには学校の危険な箇所の点検等、そういったことにつきましては、貴重な御意見として参考にさせていただきたいと思います。 ◆1番(今井一久君) ありがとうございました。そういう点ではやはり子供を守るということは、ただ単に子供だけではなしに、やはり今の地域を守っていく、地域をそういう姿に変えていくということで、一方では、この生まれた背景には社会的な病理的現象ということでのやはりこういう社会の中で生まれてくる背景も一方ではあるということで、そういう点ではやはり特異な事件ということではなしに、松阪でもやはり起こり得る事件だということを私どもが認識して、そういう点では私の提案も積極的に受けとめていただきましたので、そういう点でも教育委員会含め、私たちも含め、一緒になって、このことを努力していくということもつけ加えまして、私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(中出実君) 次に、竹田議員の教育に関する質問について答弁を願います。          〔教育長 駒田哲夫君登壇〕 ◎教育長(駒田哲夫君) 竹田議員に関しましても、直接、私、一般質問のときの質問内容をお聞きすることをしなかったということにつきましておわびを申し上げたいと思います。内容については詳細に担当の者から連絡を受け、レクチャーを受けておりますので、質問にお答えすることをお許しいただきたいと思います。 質問の内容は同和教育についてでございます。私はこの同和教育につきましては、現在においても今なお部落差別が存在しているというふうな残念な結果になっているというふうな認識をしております。市民意識調査でも明らかではございますが、進学率についても格差があったり、市内では差別事象が起こっているということを見ましても、そのことはまだまだという感を持っております。このような部落差別がある限り同和教育を進めていく必要があるというふうに認識をしております。国の法律の人権教育及び人権啓発の推進に関する法律、これは平成12年12月に施行されたものでございますけれども、この中におきましても、社会的身分、門地などによる不当な差別の現実にかんがみ、人権教育を推進すべきことがうたわれております。松阪市におきましても、三重県人権教育基本方針、あるいは三重県同和教育基本方針、人権教育のための国連10年松阪市行動計画等の趣旨に基づきまして、今後も同和教育を重要な柱といたしました人権教育を推進してまいりたいと考えているところでございます。 人権教育は部落差別を初めとするあらゆる差別を認めないという人権尊重の精神を持つ人間を育成するものでございまして、学校では各教科や領域で部落問題、あるいはいじめの問題、障害者の問題や在日外国人の問題、さらには男女差別の問題とか、高齢者に対する問題、こういったさまざまな人権にかかわるような問題につきまして、それぞれの児童生徒の発達の段階に応じまして、その学年に見合う内容として学習をいたしておりまして、将来も含めまして、こういった問題を解決しようとしていく心温かい子供たちを育てていくということを進めてまいりたいと思っております。 進学率の格差について議員の見解をお聞かせいただきました。私は高等学校の進学率でまだ6%の差があるという年もございますし、大学進学率になりますと、三重県では16%の格差が生じているということもありまして、そのパーセントが近づいた年度もありますけれども、同和問題がこの進学率に影を落としているととらえておりまして、解消のために教育の分野におきましても一層努力をする必要があるというふうに認識をしております。 最後に、教育の中立性といった点について御質問をいただきました。御指摘のとおり、学校教育を進める上では教育の中立性確保は基本的に大事なことであるというふうに認識をしております。学校教育に政治団体や運動団体が介入しているというふうには考えおりません。今後ともこの点につきましては十分注意をして教育行政を進めてまいりたいというふうに考えております。          〔教育長 駒田哲夫君降壇〕 ◆13番(竹田哲彦君) 教育長さん、御答弁ありがとうございました。肩の力を抜いて気軽に議論をしていきたいと思いますので、よろしくお願いをいたします。 私は、きのう同和教育の問題について基本的な点を質問、幾つかにわたってしたわけですけれども、今、教育長さんの御答弁を聞かせていただいて、具体的に答弁をいただいたというふうにはちょっと感じないわけですけれども、私はまず今度の同和教育を廃止すべきだという1つの理由に、根本的な問題として、今松阪市が進めている人権教育の中心に同和教育をとらえておりますけれども、私はこれは間違いではないかというふうに思います。というのは、人権というのは基本的人権なんですね。ですから、国連の決議、国連から提案されたことも、すべての人々、子供や障害者、女性、高齢者、少数者、難民、先住民、極貧の人々、HIV感染者などなど、ずっと挙げられますけれども、これらの人たちに生存権、教育権、個人、身体の自由、思想、信条の自由、所有権の不可侵、言論、出版と、ずっとこういうふうな基本的人権の権利が守られることが人間なんだと、人権を保障していくことなんだと。これを全世界で広めようじゃないかという提唱をされたんですね。当然この権利の中に部落差別という不当な問題も入っていることは事実です。しかし、あなたたちはこういう視点で物を見ないで、人権というのは差別と被差別の問題で、意識的に私は矮小化しているんではないかなというふうに思います。だから、人権問題というのは差別と被差別の問題に矮小化しているもんで、やられておる人権教育は、表紙は人権だけども、中身は同和になってくるんだと、こういう私は根本的な点でひとつ今松阪市などがとっている人権教育というのは偏向しているんではないかというふうに思います。この点、教育長さんがどうお考えなのか、この点がまず第1点です。 2つ目の問題は、もう一つ私は根本的な矛盾に、先ほどの再質問と関連しますけれども、同和教育というのは、私は部落問題などの同和問題をなくしていくための教育だというふうに思います。しかし、今松阪市などがやっていることといえば、同和地区、いわゆる部落がなくなれば成り立たないような同和教育をやっているんです。この松阪市の教育研究所が出した冊子とか、いろんな教育委員会の関係の中にもよく書かれておりますけれども、人権は部落問題が中心だと、日本で人権について語るとき、部落問題は欠かすことができないと、こういうことを言っているんですね。そして、何をするかと言えば、部落民を中心にとらえて、部落に聞き取りに入れ、部落の文化を学べなどなど、この同和地区が存在しなかったらできないような、そういうふうな具体的な教育方針をとっているわけですね。また学校での立場宣言、今、立場宣言と言っているらしいですけれども、私たちのときは部落民宣言と言いましたけれども、それを奨励しているようなこともある。だから、こういう幾つかのことを挙げていくと、今松阪市がやっている同和教育というのは、私は旧身分を明らかにすることで存在している教育ではないかというふうに思います。ですから、あなたたちのやっていることは、私から言わせれば、旧身分をいつまでも特殊化していく、部落がなかっては成り立たない教育方針だというふうに、私はこの2つのところが今一番松阪市の、これ三重県もですけれども、抱えている大きな問題ではないかなと、根本的な。 3つ目に教育長さんにお聞きしたいのは、教育長さんの答弁の中で、今も部落差別が存在しているという事実、そしてまたこの部落差別がある限り同和教育を進めていくんだと言っておりますけれども、こういう答弁というのは私も久しく聞きました。余りこういう部落差別が存在しているというふうなことは最近聞かなかったんですけれども、教育長さんが今、同和問題が進学率に影を落としているという形で、高校で6%、大学で16%、三重県の場合出てきているんだと、この差という形で答弁もいただいたわけですけれども、私は本当にこの厳しい部落差別が進学の障害になっている事実があるんかどうか。これは事実あるとすれば、私たち議員としてもほうっておけない問題なんですね。ですから、その具体的な事例、こういう厳しい部落差別があって進学もできなかった子がこんだけいるんだと、そういう話があればぜひお伺いしたいなというふうに思います。 それとまた、私も教育委員会からもらってきたこの進学率の資料で見てみますと、平成4年の場合は同和地区の進学率、高校への進学率、松阪市の、高いんですよね。同和地区が97.1%、同和地区以外が96.4%という形で、0.7%高いんです。教育長さんの話によると、この進学率の格差というものは同和問題が影を落としているんだという御答弁でしたけれども、このときというのは一時的にも部落差別がなくなったのかな。ちょっと理解できないんですよね。 そういうふうなことで、私は進学率そのものがそんなに厳しい差別で進学を妨げている、そういう事実はよく知りませんもんで、この辺ちょっとあわせてお伺いしたいなというふうに思います。 それと、きのうの質問でも結婚問題を例に挙げましたけれども、私はこれは部落問題というのは解消に向かっている1つの数字として示しました。この総務省の今度13年1月26日に出された今後の同和行政についてと、これも教育委員会からちょうだいしたんですが、それで婚姻の状況という形で25歳未満から80歳以上までずっと婚姻の状況が書かれてあるんですね。ですから、この25歳未満の人は夫婦のいずれかが地区外の生まれというのは67.9%いると総務省では書いてあるんです。そして30代前半では61.2、40代では49.2、50代の前半では35.1、60代前半では23.1、70代では16.9、80代では14.1と、高齢になっていけばいくほど、夫婦とも地区の生まれの人たちが結婚しているんですね、これは。だから、こういう事実を見ても、私はこの部落問題というのは本当に解消に向かっているんではないかなと。この先ほどの数字を見ると、系譜的連続性というか、ずっといつまでも親から子、子から孫みたいな形で、どんどん部落差別が拡大再生産されておるんだというふうな状況ではないんですね、この数字を見れば。若い人ほど、やはりそういう古い因習にとらわれた部落差別はなくなってきているんだと、こういうふうに私は見るのが普通だと思います。 今、教育長さんの答弁を聞いていると、こういうふうな事実や社会進歩というのは本当に認めないのかなというふうに感じたわけですけれども、この点での教育長さんの見解もお伺いしたいなということで、4点にわたって再質問させていただきます。 ◎教育長(駒田哲夫君) ありがとうございます。4点ということで再質問をいただきました。部落問題のこの解消を柱にしました、同和教育を柱にした人権教育という点についての御意見をいただきました。人権教育の分野はかなり広い面がありまして、時代とともに新たな人権に関する問題も出てこようかと思います。教育委員会といたしましては、こういったいろいろな分野で人権を考えていかなきゃならない中に、同和教育のこの問題が柱になるという考え方で進めさせていただいているところでございます。 進学率の話もございました。議員御指摘の平成4年度につきましては、地区の子供たちの方が進学率が高いというのは、この年度につきましては、そのように承知をしております。いろいろな要因がありまして、そういう結果になった年があらわれたのであろうと思います。全体的には毎年の傾向を見ますと、格差ありというふうに認識をしております。 最後におっしゃっていただきました、この結婚の問題につきましては、必ずしも教育委員会の方からお答えすることばかりではないかもしれませんけれども、婚姻の状況につきましては、地区内外の通婚率が高くなってきているので、差別は大きく解消されていると、こういった竹田議員の趣旨であったと思います。地区内外の結婚の際にはまだまだ厳しい差別の現実があるというふうに私は考えております。若者も含めまして、そういった障害を乗り越えて結婚に至っている夫婦が年々ふえてきて、結果的にその婚姻率が高くなっていることもあろうかというふうに考えておりまして、強い若者が出てきているということも時代の流れであろうと思いますので、議員御指摘のことと共通する部分もございまして、時代とともにさまざまな社会の変化とか、学校あるいは社会の教育の成果も出てきているのではないかと思います。そういった点でこの部落問題の解消を中心にいたしまして、同和教育の推進につきまして進めてまいる基本姿勢は変えずにまいりたいと思っております。 ◆13番(竹田哲彦君) なかなか教育長さんも意志の強いお方だということをお見受けしました。私は、この人権教育の根本的な点で2つ指摘しましたけれども、具体的には反論もいただけなかったわけですけれども、私はその人権教育は今部落問題を中心にとらえてやっているんだと、そこが間違っておるんだという私の考えを示しましたけれども、部落問題中心に進めていくんだという教育長さんのお話でした。これだけでやっておると、これでも随分時間かかりますので、また後にしますけれども、進学率の問題ですね、私が再質問したのは、そんな部落差別が厳しくて進学できないというのはどんなふうな事例があるのかなと、どんな差別があるんかなということをお聞きしたんですけれども、具体的には答えてもらえませんでした。平成4年の同和地区の方が進学率高いんじゃないかということで、毎年見ると格差があるんだということでしたけれども、もうあえて言いませんけれども、同和地区と同和地区外の生徒の数というのが随分違うんですよねこれ、はっきり言いまして。例えば2000年の、平成12年ですけれども、見ますと、その率を出す場合、同和地区の以外の人が1097人、同和地区が53人なんですね。これでは1人、同和地区の人が進学しなくても、パーセントには随分大きなパーセントではね上がってくるんですよね。だから、私はそういうふうな、ただこんなに格差があるからそれが厳しい差別で進学できないんだという、こういういつまでも、教育長さん時代の流れ、時代の流れと答弁の中で2回も言われましたけれども、本当にそんな差別があるのかどうか。私は進学率というは、進学しないというのは、やっぱり経済的に家が貧しいから進学したくてもできないという人もおると思います。また個人の生き方として、私は高校進学よりも大学進学よりも、この道を選ぶんだという、こういう生き方の問題もあるわけですよね。だから、いつまでも僕は本当に時代の流れをこの数字があらわしていると思いますし、教育長さんの方が時代の流れから取り残されているんじゃないかなというふうに思います。その1点だけ御答弁いただいたらよろしいんですけれども、私はこんな教育長さんのようなお考えですと、いつまで同和教育をしていかなきゃいかんのかなと。同和問題を解決するための同和教育やのに、21世紀もずっと続けていかなあかんような認識ではないかなと。最後に同和教育をもうやめるときですね、もうしなくていいよという状況というのは、教育長さんどんなふうな状況を考えているのか、その2点だけお願いします。 ◎教育長(駒田哲夫君) 同和教育をいつやめるのかということでありますけれども、きのうも市長の方からも答弁があったと聞いておりますけれども、私どもとしてもこの問題がだれしもが解消されたということが、特に学校教育ですので、子供の立場にとってこの問題が解消されたということが判断できるときが同和教育の終了ということになろうかと思いまして、それはそう簡単ではないというふうに受けとめております。 進学率のこの数値の上げ方につきましては、標本数が余りにも全体と松阪市では違うのではないかというので、統計的には若干53という標本数では正確なパーセントがあらわれないんじゃないかということでありますけれども、そういう嫌いはあるとは思いますけれども、パーセントにあらわれたときに、心してそのパーセントをとらえなけりゃならないという点はあるにいたしましても、実際のパーセントはその数値でやってまいりたいと、それよりパーセントを出す方法がありませんので、御理解をいただきたいと思います。 ◆13番(竹田哲彦君) もう質問も最後にします。私は、ことしは教育民生委員の常任委員会にも入っておりますので、同和問題、教育問題も論議する時間もあると思いますので、そこでいろいろ議論をこれからもしていきたいなというふうに思いますけれども、最後に、私は現在ある主要な部落問題、これは皮肉なことに旧身分を特定して、あるいはまた区分して、それを同和対策事業と同和教育になってきたと言っても過言ではないというふうに思います。だから公的にこういうふうな旧身分を特定したり区分したりする同和対策事業や同和教育というのはもう廃止をしなけりゃならん、これが現在残っている同和問題だというふうに最後に意見を述べておきまして、質問を終わります。
    ○議長(中出実君) 暫時休憩をいたします。午前11時5分、本会議を再開いたします。                            午前10時54分休憩                            午前11時5分開議 ○議長(中出実君) 休憩前に引き続き本会議を再開いたします。 次に、19番 田中 力議員。          〔19番 田中 力君登壇〕 ◆19番(田中力君) それでは通告に従いまして、2点にわたりまして御質問をいたしますので、ごく簡潔にお答えいただきたいというふうに思います。 まず第1点目でございますが、先般、県会の中で松阪食肉公社四日市の畜産公社だったでしょうか、統合の話が出されてまいりました。既に新聞等で発表されておりますから、その内容につきましては、議員の皆さんも御存じのことだろうというふうに思います。この問題につきまして、当初から松阪食肉公社につきましては、少し経営状態が悪いという、そういう風評につきましてはかなり以前から聞いてはいたわけでございまして、そのためかどうかわかりませんが、野呂市長が就任をされたときに、少し食肉公社の社長就任について、県に対して抵抗というと語弊がありましょうか、少し物を言っていただいたと、そういう事実もあるわけでございまして、今回、その改善の一端というふうに私ども理解をいたしますが、このたび四日市と松阪の公社が一緒になって新たな食肉公社を、公社になるかどうかわかりませんが、将来的には民間の会社が設立をされるという、そういう発表でございました。 そこで、この方針が出る前に、私といたしましては、社長であります野呂市長に対しまして、このような方針が県の方から当然事前に話があっただろうというふうに思っております。したがいまして、この合併問題につきまして、野呂市長はいつだれから、どういう内容でお聞かせをしていただいたのか、そしてそれ以降、市長といたしまして、どのようなアクションを起こされてきたのか、お示しをいただきたいというふうに思います。 2点目でございますが、市長は就任以来、1つの大きな柱といたしまして、公園都市松阪をつくっていくんだという強い決意を述べられております。当然、その市長の思いが実現をするためにいろんな今方策が練られているだろうというふうに思いますし、第四次でございますか、総合計画の中にも恐らくそのような市長の施策を盛り込んだ計画がつくられるんだろうというふうに思っております。 しかしながら、この公園都市松阪のイメージとして、前回の3月議会に少し市長の方からお聞きをしたわけでございますが、もっと詳しい、これ公園都市松阪、特に地域的に言いますと、いわゆる駅東地域でございますが、この辺を公園都市松阪としてどのような整備をされていこうとしているのか、その全体像の一端でもよろしいですから、お示しをいただければというふうに思うわけでございます。 以上、1回目の質問といたします。          〔19番 田中 力君降壇〕          〔市長 野呂昭彦君登壇〕 ◎市長(野呂昭彦君) 田中議員にお答えをいたします。 食肉公社の件につきまして、松阪と四日市の統合方針等、県から示されたことについてお尋ねでございますが、食肉公社につきまして、私も昨年、市長に就任しました後、この公社の社長になるように要請を受けまして、中身につきまして実は余りにも経営状況が悪いということにびっくりをいたしたような経緯がございました。しかし、世界に誇る松阪肉を守るという観点から、私の責任から社長就任を回避するだけではなかなかできない、回避でき得ない状況を感じまして、社長就任いたしまして、その後、公社の経営にも当たっておるところでございます。 公社そのものにつきましては、よく御承知のことだと思います。昭和52年11月から今の公社の形態をとりまして、会社運営がなされてきておるわけでございます。県や、あるいは農畜産振興事業団、それから関係の市町村、それから農協等、関係の13団体、失礼しました、そういった関係者でこの会社、出資をされまして構成をされておるところでございます。 その後、O-157の関係もございまして、施設の整備も約20億円余りをかけまして整備を進めてまいりまして、この春には大体ほぼこの施設改善も終わったところでございます。しかしながら、経営状況は毎年赤字を積み重ねてきておりまして、先般、決算をやりました中でも営業損益におきましては、営業外収益等を計算しましても1億3780万余りの損失を出しております。それから当期損失としましても2300万余りございまして、これまでに出しております損失を累積してまいりますと、今の損失の累積は6億7000万余りと、こういうふうになっておる状況で、極めて経営的には厳しい状況に置かれておると、こういうことでございます。もちろんこれまで公社といたしましては、牛の屠殺解体料の値上げを平成11年4月に実施をいたしましたり、いろんな改善点を図ってまいりました。また県から出向しておりました専務を、昨年からは民間出身者の専務へ切りかえ登用をした、こういうこともございました。 しかしながら、変わりませんこういう経営の厳しさ、そういう状況の中にありまして、食肉公社として、これは三重県松阪食肉公社として経営改善に取り組んでいこう、私が社長に就任をいたしました際、県等にも御協力を求める中で、公社としての考え方もいろいろと打ち出してきておるわけでございます。特に、収入の増加対策だとか、あるいは費用の削減対策だとか、それから毎年そのままでいきますと一億二、三千万円ばかりの損失が出てくる、会社が回らないと、こういうふうな現状になっておるわけでございます。そんなことから、ことしから3年間にわたりまして、県で5000万円、それから松阪市の方で3000万円、その他の関係のところで残りを御負担いただきまして、毎年1億円ずつ経営に対する支援をしていこうということで、3月議会の方では松阪市、この議会におきましても、お願いを申し上げ、予算の方で御承認をいただいた経緯があるわけでございます。 特に経営改善につきましては、食肉公社といたしましては、今経営改善特別委員会、これを設置いたしまして、この特別委員会におきまして、経営の健全な運営を確立する、その目途のもとに幾つかの内部的な検討を進めておるところでございます。並行いたしまして、経営の合理化につきましては、いろいろと職員の給料、あるいは賃金等の問題等も指摘をされてまいりました。私としましては、労働組合の皆さんにも、かかる厳しい現状、これの御理解を申し上げまして、昨年末の年末賞与手当等につきまして、公社始まって以来、これを引き下げするということを、大変厳しいところを組合にも御理解いただいてのんでいただきました。この夏の手当につきましても、そういった措置をとらさせていただいてきておるところでございます。 ところで、県内には4つの食肉施設がございます。これは松阪に限らず、ほかの食肉施設におきましても、大変同じような赤字基調で、その運営につきましていろいろ問題が投げかけられておるところでございます。三重県におきましては、こういうふうな状況の中にありまして、食肉の流通につきまして、今後再編統合していく必要があるんではないか。基本的には県内にこういった施設を1つにしていく、こういう必要があるのではないか、こういう眺め回しを、全国のいろんな状況の中で判断をいたしてきておりまして、昨年の9月に三重県食肉流通再編統合特別委員会というのを設けられまして、その中で三重県の県内食肉処理施設の今後の持っていき方を御議論いただいてきたということでございます。これは基本的には平成20年までの県内食肉処理施設の再編統合を目指すと、こういう中身でございまして、ことしの3月に三重県食肉再編統合の基本方向というのを取りまとめて示されたということでございます。 これにつきまして、事前に考え方についての説明があったかということでございますが、県の方もこの経営の中におきましては、知事が会長になっておりまして、農林水産商工部の部長あるいは担当参事等も毎回取締役会にも出席をしておる状況でございます。昨年末からそういった動きについての報告がございましたが、具体的な中身につきましては、本年になりまして取締役会でちょうど3月に取りまとめが発表される直前のころになりまして、いろいろとその具体的中身につきましては取締役会の中で報告も受けてきておるところでございます。 基本的なこの構想の考え方でございますけれども、再編統合の対象としては、県内の4つのうち、特に大きな四日市市と松阪の基幹食肉処理施設に特化をいたしまして、これらを統合していく、こういう基本的な考え方でございます。一応平成20年を目途といたしておるわけでございますけれども、状況の厳しさ、またこういった市の統合再編の通常大変困難性を伴うものでありますだけに、段階を経ながらそれをもっていこうということにしておりまして、第1段階としましては施設管理組織と業務運営組織を分離いたしまして、その上で第2段階といたしまして業務運営組織を統合していく、最終段階におきましては県内の食肉処理施設を一元化していくということでございます。もちろんその中で今現在は四日市市におきましては市営の施設管理組織と、それから業務運営組織は第三セクターという形で運営をされております。松阪の食肉公社は御承知のとおり第三セクターになっておるわけでございます。第1段階の施設管理と業務運営組織を分けます段階で、業務運営組織につきましては、四日市、松阪ともに民営化を図りたいという考え方でございます。第2段階で、その業務運営組織を統合いたしまして、これにつきましても当然民営ということでございます。そして最終段階におきましては、すべて一本にした県内の食肉処理施設を一元化したもの、これを民営化で行うと、こういうふうな中身になっておるところでございます。 これにつきましては、一応そういった考え方を今示された状況の中にございますけれども、今後これらにつきまして、四日市は四日市の方で、松阪は松阪の方で、この県の考え方につきましてそれぞれ議論をいたし、どういうふうな取り組みをしていくのか、こういう状況になってきております。そのために松阪におきましても、この統合に向けた委員会を立ち上げまして、今後松阪の公社内での議論を進めて、この方向性というものについて現実の動きの中で探っていきたい、こういうふうに考えておるところでございます。また考え方が示されまして、具体的にどういうふうな議論になるか、四日市との状況ももちろんございますし、松阪におきましてもまだこれからが実質的な議論をさせていただく、こういう状況でございます。 次に公園都市松阪についてお尋ねでございます。私は市長就任に際しまして幾つかの柱を出してまいりました。その中で快適で美しい松阪というのを挙げさせていただいて、環境等にも配慮した、そして景観もいい、美しい、そういった松阪をつくっていきたい、それを公園都市というようなイメージで表現をしたわけでございます。基本的な考え方は今まで機会あるたびに申し上げておりますけれども、これは例えば松阪公園、このお城の公園とか、あるいは今度できました鈴の森とか、あるいは中部台の運動公園とか、あるいは森林公園とか、また今後、今進めております農と匠の里、こういったいわゆる中心となる公園施設を指しておるのではなくて、公園都市のイメージというのは、まさに市民の皆さんが松阪に住まいしておって、その住まいしておる家から一歩外に出たときに、松阪市内のどこであっても、何か庭の延長のような、そういった町を歩いておって、いい町だなと、こう思えるような、そういう町でありたい、そういうものをイメージしておるわけでございます。そんなことから、私自身、市政の基本でございます市政の主人公は市民、その市民の皆さんとまさにこの公園都市松阪まちづくりは共同で一緒になってやっていかなければならないものだと、こういうふうに考えておるところでございます。 もちろん松阪は歴史、文化も非常に古い町でございますから、したがって過去の先人たちの生きざま、そういったものもさらに検証しながら、そしてそれをやはり外部へも誇ることのできる、情報発信できるような、そういう整備もまちづくりの中に生かしていく必要がありますし、それから御承知のとおり、松阪駅周辺におきましては、県のバリアフリー事業と兼ね合わせで、駅周辺のバリアフリー基本構想、これ市民の皆さんにも御参画をいただきまして委員会で御議論をいただき、つくり上げていこうと、こういうことにしておるわけでございますけれども、こういったものとの連携を十分とりながら、この公園都市づくり、こういったものを進めていく必要があるのではないかなと、こう思っております。 幸い松阪市におきましては、平成10年2月に松阪市の緑の基本計画、こういうものが私の市長就任前に作成をされておるわけでございます。こういったものもかなり議論をされておる中身でありますので、こういったものも十分参考にし取り入れていく必要があるのかなと、こういうふうに思っております。 それから、当然市民参加のもとでこういったまちづくりをやるということでありますので、新たに歴史と文化の公園都市松阪まちづくりというような目的で市民参加のこの構想づくりのようなそういった委員会をできますれば近いうちに立ち上げさせていただきたい、そんな考えも持っておるわけでございます。そういった御議論もいただく中で、総合計画の中にもこの公園都市松阪づくりについて、市民からの提案も生かしながら盛り込んでもいきたい、こういうふうに考えております。 ことしはまちづくりコンテストというのも先般の予算の審議の中でもお諮りをいたしてまいりました。この6月にはまちづくり資源を見つけようと、こういうふうなことで募集いたしましたけれども、7月2日現在で約150通の応募がございます。それから、この秋には松阪まちづくり景観とまちづくり活動の部門について、特にモデルになるような、ほかの模範の参考になるような、そういったものを募集いたしてまいりたいな。そういう中で市民と一体になった景観、あるいは公園都市松阪づくりにつきまして、啓発に努めて、全市的な協働によるところのまちづくりを目指したい、このように考えておるわけでございます。 以上お答えいたしまして、質問に対する御返答といたします。          〔市長 野呂昭彦君降壇〕 ◆19番(田中力君) 御答弁ありがとうございました。再質問でございますが、1番目のこの公社の統合に当たっての私たちの最大の関心といいますか、最大の願いは今市長もお触れになりましたように、いわゆる松阪肉のブランドがひょっとすると松阪ででき得ないと、こういう状況になる可能性があるんじゃなかろうかという、この心配なんですね。四日市と松阪、当面でございますけれども、これ統合していくという。あるいは第2段階で業務運営組織ですか、これを一本化していくということでございますから、そしてまた新たにこのような施設はつくらないという県の方針でございますので、恐らく松阪ないし四日市でこういう処理業務がなされていくだろうというふうに判断ができるわけですね。そのときに、今も言いましたように、いわゆる松阪が世界に誇れる唯一のブランドでございますね、この松阪肉のブランドが四日市でできるというのは、いかにも松阪にとってイメージが悪いんではなかろうか、あるいは私たちが胸を張って誇れるものにならないんじゃなかろうか、このよう思うわけでございます。 今までの経過につきましては、今逐一市長の方から御報告をいただきましたので、あるいは県の方からそういう資料も私取り寄せて読まさせていただいておりますので、そのことについては十分理解をいたしますけれども、今度はこの統合に当たっての市長の決意を、何としても松阪でこの業務については継続させていくんだと、こういう決意をひとつ御披露いただけないだろうかと。そして、その決意をこれからのいろんな会議等で御主張していただいて、何としてもこの業務は松阪で処理ができるという、こういう方向性に持っていただきたいと、このように私思っておりますので、その点だけ再質問をお願い申し上げたいと、このように思います。 それから、2番目の公園都市松阪でございます。今も市長言われたように、緑の基本計画というのを私貸していただいて、きのう一日かけまして少し関係のあるところだけ目を通させていただきました。これに基づいてこれからこの緑の計画については進んでいくんだろうなというふうに考えているわけでございます。そして、3月議会でも同じような答弁をいただいて安心をしているわけでございますが、松阪市をいわゆる公園だけではなくて、自分の家を一歩出れば、あちらこちらに花が咲いている、いわゆる私もイメージとしてはヨーロッパの田舎の小さい町のイメージを私はしているわけでございますけれども、あちらこちらで花が咲いておって、花が飾られておって、非常に楽しい、愉快にその町が散策できるという、こういうことだろうというふうに私なりに思っておりますので、今の答弁を聞きまして、そのことが間違いでないというふうに私自身としては理解をさせていただきたいというふうに思っています。 ただ少し我田引水といいますか、私の地域のことで申しわけないんでありますが、これもう既に3月議会でも随分質問をさせていただいたわけでございますが、実は市長の答弁をいただいた以降、関係の部局の幹部の方々と話もさせていただきました。最大2日間にわたって、4時間にわたって論議をさせていただいたこともございます。そのことについて今さらそれを蒸し返すということを私いたしませんが、そのときにお互いが話をされたときに、やはり一定程度計画を立てながら実施をしていく必要があるというふうに言われました。 細かいことは省きますが、御存じのように今私どもの地域で都市下水路の排水路の整備がなされておりまして、それに基づいて橋が3つかけかえをされます。小さい話ですが、欄干のあり方についての論議だったわけでございますが、これは市長にお願いをするというより、それぞれここにお座りの部長の皆さんに私は訴えたいんでございます。それは市長が言われたように、市長のイメージとしては、自分の家をいったん出ればあちらこちらに花があって、非常に楽しい、そういう松阪市をつくるんだという、その思いが果たしてこういう小さな工事のときに生かされているんかどうかという、この問題でございます。せっかく新たにきれいな橋が3つかけかえられるわけでございます。少し景観に配慮したような欄干のあり方、あるいは橋の構造のあり方を、市長の思いをくみ取ってそこで実現できないのかどうか。このことは私は最も残念なことで、この質問の発想であるわけですね。少なくとも、新たに20年、30年使う橋ができるわけでございます。そのときに少なくとも、この橋はどういう形状にしたらいいんだろうか、あるいはどんな色にさせてもらったらいいんだろうか、あるいは欄干はどんなものを使ったらいいんだろうか、色はどんなふうがいいんだろうかと、少なくともそういうことを自治会でなぜ語りかけてもらえないだろうか。そうしたら、私たちも真剣になって、自分のところのことでございますから、いろんな知恵を出し合いながら、そのことは真剣に私受けとめて考えるというふうに思うんです。まだ残念ながら、橋をかけてあげるんだ、橋をかけてやるんだという、そういう気持ちと違うんだろうか。 今回、鈴の森公園におきましては、相当市民の意見を取り入れられて、例えばトイレ一つにしたって、障害者の皆さんに来ていただいて、具体的に計画をされたというふうに私聞いております。あるいは木の配置とか、あるいは芝生の配置とか、噴水のあり方とか、いろんなところにいろんな市民の皆さんが知恵を出し合ってあの公園ができたというふうに思っています。ですから、この公園についてはとかく市民の皆さんが大変関心を持っていただいて、これからの維持管理についても大いに市民の皆さんも参加をしていただけると、このように私はうれしく思っているわけでございます。 ところが、今回、私どもの地域のことについてのこのやり方については、いかにも従前のごとくじゃないのかなと。皆さんは年間何回末広町に足を踏み入れておられるかどうかわかりません。私たちは毎日その橋を見ながら生活をしている。今度、少し私、具体的に名前を挙げると語弊があるかもわかりませんけれども、あそこの施工が地元の宮本組でございますから、少しこれから宮本組さんと話をさせていただいて、もう一つの橋については、大変申しわけないんですが、これ私のところの土地にかかる橋でございますから、それについては今欄干がついておりませんので、これ3月議会で言いましたように、そこで人が1人落ちて、この冬亡くなっておりますから、ぜひとも欄干をつけていただきたいというふうに私思います。そのときに、今までのようなそういうやり方でなくて、市は原状復帰でございますから、今私どもの方は欄干ついておりませんから、それは私どもの方で欄干をつけます。したがって、それは宮本組と話をしまして、幾ばくの御無理を申し上げるか、あるいは私自身の自腹をどれだけ切るのかわかりませんが、やはり見て少しは楽しいものを私はつけていきたい。これは私が自腹切ってもそういうものにしていきたい、こういう話をこれから進めていきたい、いこうというふうに思っております。したがいまして、少し景観に配慮したようなものを市長の意を酌んでいただいて、これからそういう工事があるときは、それはそれぞれ地域に呼びかけをいただいて、その地域の知恵を出し合って、少しはその公園都市松阪にふさわしいようなものをつけていただきたい、このように念願をいたしておるわけです。そのことについての答弁はあえて市長に求めませんが、もし私の決意に対して、少し何らかのコメントがございますならば、市長の方からその思いについてのコメントをいただければをありがたいというふうに思っております。 以上です。 ◎市長(野呂昭彦君) お答えをいたします。食肉公社の件につきまして、今後、松阪と四日市と統合というようなことに進んでいく中で、やはり松阪肉のこの名声、ブランドを守っていくということはもとより大変大事なことでございます。私も決して私自身、食肉公社の社長ということについてはちゅうちょいたした中で、しかしやはり私もその責任を避けられないのではないかと感じましたのは、まさに松阪肉のこのブランドを守っていく、その中で食肉公社そのものもやはり大事な核になるものだ、こういうふうに考えたわけでございます。 先ほど申しました今後のいろんな統合に向けての動きの中でアクションプランを作成いたしたりしながら、関係者の合意形成をしていくわけでございます。そういう中で私としましても、何としてもこの松阪の肉をしっかり守っていく、このことを一つ大きな軸にいたしまして取り組みをさせていただきたい、このように考えておるところでございます。 それから、公園都市松阪のまちづくりにつきましては、田中議員におかれましても私の思いを十分に御理解をいただいておることは大変ありがたく感謝を申し上げます。私自身、昨年の5月に市長に就任をいたしまして、昨年の事業につきましては年の当初予算、ないし就任早々のころのいろんな事業につきましては、まだ思いが十分浸透していない面があったかもしれません。今後、こういった公園都市松阪のまちづくりという考え方をより一層庁内におきましても浸透をさせながら、しかし財政事情、いろいろほかの状況もあろうかと思いますが、できるだけのこれに向けた努力をするように促していきたい、このように考えております。 ◆19番(田中力君) 公社の統合につきましては、ぜひとも松阪がその任に当たれるように、今後市長の御活躍をお祈りいたしておるわけでございます。もし議会の方に、以前水道問題で県会の方に陳情に行く機会がございました。私も一緒に行かせていただいたのでありますけれども、もしそのような行動が必要ということであれば、ぜひ議会運営委員会に諮っていただいて、お申し出をいただいて、議会運営委員会の中でそういう行動についても、議員としても御協力をしていきたいというように、私自身は思っております。遠慮なさらず、そういうことが必要であるならば、ぜひとも議会の方にも申し出ていただきたい、このように思っております。 それから公園都市松阪につきましては、実はこれも少し名前を挙げると語弊があるかもわかりませんが、宮町でございましょうか、卸団地の前の通りにジャカッセというスパゲティ屋さんがございます。イタリア料理でしょうか。そこの前を通っていただくと、あそこハンギングバスケットですか、たくさんぶら下げて、非常にカラフルできれいな景観がなされております。さらに第三銀行事務センターの前に今度新しくコメダというんでしょうか、喫茶店ができました。その前を通っていただいたら注意をしていただきたいんでありますけれども、これも非常に花をたくさん飾っていただいて、非常にきれいな景観を保っていただいているわけです。ああいう店がこの中心商店街を中心にたくさんふえて、非常に楽しく商店街を散策ができるという、そういう姿をぜひとも早急に実現をしていただきたいというふうに思いますし、特に私の住む駅東につきましては、駐車場が非常に多くて、非常に殺風景な様相を呈しているわけでございます。少し知恵も出しながら、できれば私、神道川の上をふさぎまして、そこを歩行者天国というと語弊がありますけれども、歩行者専用道路にいたしまして、その上にたくさんプランターというのでしょうか、そういうものを置いて、市民の皆さんに花をつくっていただく、そこをいろんな人が通られる、1つの散歩コースになっていくという、少し財政的に予算はかかりますけれども、そういうことも駅東地区については考えていただければ、より駅東地区の発展にもつながっていくんではなかろうかと、このようにも考えております。そのことはきょうは申しませんけれども、そういう具体的な施策について、ぜひとも部長の皆さんは、市長が御答弁された趣旨を十分踏まえていただいて、いろんな施策の実行に生かしていただきたい、こういうふうに私思います。そのことだけ要望いたしまして、質問を終わらせていただきます。 ○議長(中出実君) 午さんのため休憩をいたします。午後1時本会議を再開いたします。                            午前11時48分休憩                            午後1時0分開議 ○議長(中出実君) 休憩前に引き続き本会議を開きます。 次に、21番 山本忠生議員。          〔21番 山本忠生君登壇〕 ◆21番(山本忠生君) 3年ぶりの一般質問の機会を与えていただきました。突っ込んだ質問もできないと思いますので、明快な御回答をひとつよろしくお願いしたいと思います。 まず最初に、児童公園の管理のあり方についてですけれども、松阪には公園というのは非常に多くありまして、児童公園から子供公園、あるいは中部台運動公園とか鈴の森公園、あるいは森林公園とか、いろいろあるわけですけれども、私が今指摘させていただきたいのは、子供公園とか児童公園についてですけれども、管理体制が果たしてうまいこといっているのかどうか。というのは、やはり子供公園あるいは児童公園等については管理体制が普通財産である管財が一応持っておって、それをいわゆる自治会等に無償で貸しておるというようなところですけれども、そういうところが一般の大きな公園に比べて果たしてそれだけの管理ができておるんかどうか、まだ私自身は非常に不安に思っております。今の世の中は非常に何が起こっても不思議でないぐらい事故も多発しております。例えば遊具なんか、非常に危険な遊具も中にはあるかもわかりません。そういうところの点検が果たしてできておるのかどうか、その辺をぜひお聞かせ願いたいと、こういうことで第1問の質問です。 次に2問目として、幼稚園の3歳児保育です。増設ということで去年森上議員とか、あるいは杉山議員が質問されて、やっと1園増設していただきました。本当に地域の人は皆さん喜んでいただいております。また非常に評判も好評であります。あのときは去年の9月の議会であったと思いますから、非常におくれて、それを1園でもふやしていただけたということはスピードよくやっていただいたと、こう思っております。しかし、今度でき得れば、この松阪市内に3園ばかりの3歳児保育を増設してほしいというのが私の気持ちです。なぜかと言ったら、子育てについては小池議員とかいろいろな方が質問されたように、なかなか小さい子供を見るのは大変です。昔であれば、私らも幼稚園なんて行ったことありませんけれども、今の時代はとにかく幼稚園とか保育所へ行って、それで学校へ行くというのが大体の1つの過程になっております。こういう意味からぜひとも3歳児保育の3園の増園をぜひともお願いしたいと、こういうことで提案をさせていただきました。 次に3番目として、総合福祉センターの建設の具体的な取り組みについてですけれども、これは先ほども、きのうでしたか、竹田議員からも質問されて、市制65周年をスタートとして基金を創設し、3年で10億余しの基金ができたということで、もう来年ぐらいは恐らく13億から14億ぐらいになるんじゃないかと、こう思っております。そのために来年は検討委員会が設けられるということも聞いておりますので、そのときにはまず、私の地元で言って失礼なんですけれども、やはり中央病院の跡地ですね、あそこにぜひとも総合福祉センターの建設をお願いしたい。これ地元の相当な大きな要望でございますので、また再質問で具体的な数字を挙げて質問させていただきますけれども、市長として具体的に取り組んでいただいている状況等についてお伺いしたいと思います。 最後に、下水道事業の計画の見直しが可能かどうかということで質問させていただきます。 実は今まで事業認可が平成2年に行われ、次に平成9年に第2期の認可区域が設けられたということで、次は平成16年に第3期の事業認可区域があると、こう思っております。きのうの今井議員からの質問で14年に見直しをやりたいという提案もされましたので、果たして見直しができるのかどうか。また、見直しできるのであれば、今、日丘団地の浄化槽が相当痛んでおります。これも年間何か3000万円の補修費がかかるということで、毎年こういうことになってくれば、あそこは500軒ばかりの戸数ですので、年間6万円も出していかんならんということで、非常に音を上げてみえるらしいです。そのために、ぜひとも14年の見直しに、この日丘への、これは幹線だけを日丘へ持っていけば、それで耐えれるわけですから、この日丘へ持っていくやり方ができるかどうか、このことについてお伺いしたい。 以上4問、よろしくお願いします。          〔21番 山本忠生君降壇〕          〔市長 野呂昭彦君登壇〕 ◎市長(野呂昭彦君) 山本議員の御質問にお答えいたします。 まず児童公園、子供公園の管理のあり方についてお尋ねでございました。普通財産でございます公有地を各自治会に無償で貸すということで、こういう件数が54件、このうち主な用途、公園ということで貸し付けておりますのが6件あるわけでございます。事故等の関連から管理がうまくいっているかと、こういうことでございますけれども、地元要望によりまして無償貸し付けをいたしておりまして、契約書の中ですべて地元で維持管理をお願いしておると、こういうことでございます。遊具等についてのいろいろ御指摘ございましたけれども、こういうところにつきましては、所管がえも含めて維持管理につきましては、自治会と十分協議をさせていただきたい、検討させていただきたい、こう思っておりますので、またいろいろと御指摘をいただきたいと思います。 それから幼稚園の3歳児保育の件でございますが、御指摘のように本年、伊勢寺幼稚園で3歳児保育を実施いたしました。今、射和幼稚園と伊勢寺幼稚園の2園になっておると、こういうことでございます。以前に、園児数が増加しましたとき、市立の保育所、それから幼稚園で収容できずに、私立保育所とか幼稚園に御無理をお願いした経緯がございまして、3歳児保育ということについてはいろいろと難しい環境でもございました。しかし、強い3歳児保育施設の要望がございまして、そういう中で私立保育所、幼稚園との話し合いをいたしまして御理解をいただいてきた。そういう中で先般、伊勢寺につきましても実施をいたしたところでございます。 御指摘のように大変好評であるということで、市民の皆さんから私の方にももっと3歳児保育をふやしてほしいと、こういう要請が来ております。そういう意味では全市的に非常にそういう要請もあるんだろうと、こう思っておりまして、大変重要なことだと、こういうふうに思っております。これから関係機関等の御理解も必要でございますし、それから空き教室等の利用、そういったことも考慮に入れまして、いろいろ市民のニーズにこたえるという観点から、今後3歳児保育の実施に向けては努力をしていきたい、こう考えております。 それから、保健医療福祉総合センター建設についての御要望でございますけれども、これは先般竹田議員の方からもお尋ねございました。竹田議員からは東地区にというようなお話でございましたし、行ったところ行ったところで我が方へという御要請をいろいろと受けておるところでございます。昨日も申し上げましたけれども、市議会の立場からは、どうぞ全市的にいろんなところでいろんな御意見もあろうかと思いますので、広い視野、角度からひとつ御議論を賜りたい、市の方もそういう中で今後庁内での検討もさせていただきたい、こういうふうに考えておるところでございます。 公共下水道事業の計画の見直しが可能かどうかと、こういうことでございますが、下水道法に基づきまして、国の事業認可を受けたところで施行をいたしていくということでございます。御指摘のように今は平成2年認可の第1期の事業認可区域407ヘクタールと、それから平成9年認可の第2期事業認可区域347ヘクタール、合わせて754ヘクタールで実施をいたしておるところでございます。 日丘町についてお尋ねでございましたけれども、平成16年に行われます認可手続のときに、第1期、第2期の事業認可区域内の整備工事の進捗、財政状況等、そういう総合的な観点から判断をいたして決定してまいりたい、こう思っております。ただ状況としては、なかなか非常に困難な状況だと、こういうことを申し上げておきたいと思います。          〔市長 野呂昭彦君降壇〕 ◆21番(山本忠生君) どうも御答弁ありがとうございました。 まず児童公園のことですけれども、公園として貸し付け、管理が自治会管理しておるのが5件と言われましたか。          〔市長より「6件」という声あり〕 6件ですね。この件についてですけれども、やはり自治会管理というのは、自治会長は特に最近、2年か3年ぐらいで変わっていくわけです。変わっていくと、やはり最初いろいろ契約された事項もわからなくなってしまう。そこでもし大きな事故があって、例えば子供が障害者になって、この補償を裁判で訴えられた場合、やはり自治会では対応できないものですから、どうしても市の方へかかってくる。こういうときにあってはならないことですけれども、もしそういう事故があった場合の仮定として話するわけですけれども、そういうときにやはり管理が自治会に任せて、自治会との契約で管理しておると言われても、やはり土地提供者は市でありますから、当然市の方へも責任問題がかかってくるんじゃないかという気持ちで、そういう6件については、特に遊具なんかを設置してあるところは、やはり点検等について十分配慮しないと、この前もある自治会から、自治会長が変わったときに遊具を点検したら、非常に危険なところが2カ所あったと、その2カ所を特に遊具を使用しないようにして、補修してから使用したという事例もあります。また、これは第一公民館ですけれども、これは昔、松阪幼稚園として幼稚園の保育として遊具があったわけですけれども、ここも非常に古くなっておりまして、去年ですか、これは教育委員会の方で、ちょっと危険だからもう外させてもらうということで、私も第一公民館の運営委員長をやっておりますもんで相談があり、一応そんな危険なものを置いておいてはもう大変ですから、それは外してくださいと。何も抵抗なかった、抵抗なしに外させてもらいました。そういう事情もありますから、何とかこの6件で、管財の方で点検して危険でないというのであればそれでもいいんですけれども、もしそういうことが、危険性があるような場合はそれを撤去するとか、いろいろな方法を考えて対処してもらいたい。中には自治会が独自で遊具をつくったという箇所もあるんじゃないかと思う。そういうところはやっぱり自治会と協議しながらやっていかんと、一方的に外すわけにもいきませんし、それはやはり遊具を置いておるところは6カ所ということを聞きましたので、この6カ所について特にもう一度管財の方で調べていただくか何かを講じて、行政財産にもっていくのが一番私はベターじゃないかと、こう思っておりますので、その点、一応理事者の方で検討していただいて御配慮願いたいと、こう思っております。 次に、幼稚園の3歳児保育の増設ですけれども、市長から前向きの発言をいただきましたので、2カ所ぐらいはやっていただけるんじゃないかと、こう思っておりますけれども。というのは、今現在あるのは伊勢寺幼稚園と射和幼稚園ということで、大体山手ですね。ですから、やはり中心地はもう、幼稚園というのはすべて平成2年のときに、あのバブルのときに、皆さん、松阪幼稚園、公立の幼稚園へ行くんじゃなしに、私立へみんな流れてしまって、幼稚園行かれる人は2年制でも10人前後というような状況で、廃園に追い込まれてしまったというケースもあるんですけれども、そのために第1校区とか第3校区、あるいは第5校区、神戸ですね、そういうところは昔あったんですけれども、なくなってしまったと。中心地は幼稚園という幼稚園はもうなくなって、鎌田が1件残っておるというような状況ですので、何とか海手の方へ2件ばかり増設していただいて、やっぱり均衡のある幼稚園を持ってもらいたいと、こう願っておりますので、その点もう一度市長の答弁、前向きの答弁をいただいて、もう一つ難しいんですけれども、ぜひ発言を願いたいとこう思っております。 次に総合福祉センターの具体的な取り組みということで、私はやはり看護学校が中央病院の跡地へできたんですけれども、それまでは敷地面積が1万5546.95平米ということで1万5000はあったわけです。それが看護学校と市道に食われてしまいましたために、1万1042.47平米の跡地面積が残っておる。他市の例、こういう総合福祉センターで皆さん、各市がどんな敷地を持っているんかということも調べてみたところ、新潟市が48万7000の人口でありながら、敷地面積は6700平米ですね。延べ床面積が、これ5階ですので1万1715平米と、また多摩市では、これは人口14万4000ですけれども、敷地面積が8000平米で延べの床面積が1万2800平米と、それから大体十五、六万から、この新潟市を除いて、そういうところをちょっと見てきたんですけれども、秦野市については16万6000、これが敷地面積が9131平米、延べ面積が8677と、次に三木市が、これは人口7万9000ですけれども、敷地面積が1万3896平米、床面積が2873平米、これ非常に総事業費としては安く上がっておりますので、7万9000でもちょっと挙げさせていただきました。なぜ安いかというと2階建て、これは敷地面積が1万3800ということで、約1万4000の敷地面積があるために2階で十分間に合ったということで、総事業費は14億2700万円。もうやがて松阪市もそれぐらいの基金ができるということで、ちょっと挙げさせてもらったわけです。次に静岡の富士宮市、これは人口は12万2000、松阪と一緒ぐらいの人口ですけれども、敷地面積が6396平米、床面積が6038平米ということですね。これは3階と地下1階になっていますかな。次に今治は私たち視察でも行ったところですけれども、人口が11万9000、敷地面積が3187平米、それから延べの床面積が5204、本当に私らもここへ視察に行って、やはり狭い、駐車場もその周辺にはないわけです。ちょっと離れたところに駐車場があって、ところが中心地に建物がありますから、人はどんどん集まってくるんですね。5階建てですけれども、あらゆる人が交流をしているという状況。こんな敷地面積が3187平米でようやったんかなと私自身も本当に、もっと違うところにやればいいのにというような、どっちかというと、せっかくやってこれで大丈夫かなという気持ちが先に立ったというような状況です。次に新居浜市ですね、これは人口13万で、敷地面積が6663平米、延べ床面積が5279、これは総事業費は27億5400万と、こういうデータを取り寄せました。 それから次に、やはりこの総合福祉センター、医療、保健を伴った総合福祉センターということは、やはり年配者向けということで、一応65歳以上の人口がどれぐらいおるかということで、周辺の町をちょっと調査させていただいたわけですけれども、これは第一校区はすべて含まれております。そのほか、西町、川井町、西之庄町、それから久保田町、それから鎌田町というようなところは含まれておるんですけれども、何と言ってもこういうところは非常に過疎化というんか、人口は減る一方で、年配の人ばかりがふえてくるという状況で、特に殿町を挙げさせていただきますと、人口が1067人に対して65歳以上の方が363、3人に1人は65歳以上やと、これは6月1日現在の調査です。もう一つ本町についてはまだもっと厳しい。人口が567名に対して65歳以上が223名というようなことで、非常に年配の人が特に多い地域です。やはり何と言っても、こういう地域に託老所等いろいろ話もこの一般質問で出ておるわけですけれども、ぜひとも託老所的な、年配の人らが話し合える、そういう場所を提供する、これも老人センターのように送り迎えのバスが出てやれるような、そんな状況の総合福祉センターを目指してほしいというのが、私のぜひともの希望です。そういうところを加味していただいて、何とか中央病院の跡地へぜひともお願いしたいということです。 今現在、土地開発公社がこの土地を持っておるわけですけれども、多分これ平成5年ぐらいだったと思うんですけれども、そのとき購入した価格が平米当たり5万5000、坪で言いますと18万円余しですね。えらい安い買い物だったなとあの当時は思っていたんです。ところが、今は、あれ5万円もするんかなというように、土地というのはだんだん下がってしまって、実際土地開発公社が長く持っていれば持っているほど価値が下がってくる。昔のように、バブル以前の土地神話の時代であれば、持っていれば持っているほど、土地の値段も上がって、開発公社としても相当のいいあれになったわけですけれども、今は逆になってしまったために、やはり回転をよくせんならんということで、ぜひ早く土地開発公社から買い取って、総合福祉センターの建設にぜひとも力を与えてほしいと。来年に何か検討委員会があるらしいですけれども、理事者の皆さん、ぜひとも私の発言もひとつ耳に入れていただいて、御考察をよろしくお願いしたいと思います。 次に下水道の件ですけれども、市長も述べられましたように、1期工事、2期工事の3期の事業認可があって、平成16年が3期だから、その時点でできるかどうか調査するという回答をいただいたんですけれども、実際問題として、ああいう団地そのものは浄化槽へつないでしまえば、520軒全部が一応下水道を利用する形で、使用料等についても、今非常に松阪市の使用料の収益は、これちょっと調べてみましたけれども、長期計画で平成13年には4億5664万6000円ですか、一応13年の長期計画ではなっております。ところが実際の13年度の予算では3億6270万6000円ということで、13年度だけにしても9394万円の不足ということで、やはり何と言っても使用料の収入を上げてもらわんと、また利用者は値上げされていくんやないかと、昨日、今井議員からも指摘されたように、こうなってしまうと、高いところへまた値上げということになってくると大変なことになりますので、こういう団地等については優先的にやっぱりつないでいただく。非常に無理な問題もあるとは思いますけれども、やはり市長の政治力を発揮していただいて、ぜひともこういう困っておるところをつないでしまえば、後は使用料の収益も上がってくる、一石二鳥やないか、こう思っておりますんで、またおいおいとやはりこの団地はどうしても下水道をつながなきゃいかない、南郊団地もそのうちまたこれ修理してこんならんというような時期も来ておりますから、やはり私は今既に川井町の団地ですね、井村町までも来ておるわけです。あそこから幹線だけ先に飛ばしてしまって、そしてつないでしまってから、あとの周辺の集落につなぎをもっていけば、それで事足りるんじゃないかと思うんですよね。どうしてもやらんならん事業なんですから、今やるか、あるいは5年先にやるかというようなことですので、ぜひともこの14年度の見直しの時期にこれも考えていただける余地はないかどうか、その辺お尋ねしたいと思います。 以上です。 ◎市長(野呂昭彦君) 再度の御要請でございますのでお答えをいたしますけれども、まず児童公園につきましては、やはり無償貸し付けで、これは契約いたしまして、地元の方で維持管理をしていただくと、こういうことになっております。したがいまして、そういう意味では自治会の皆さんに十分責任を持って維持管理をしていただくという必要がございます。 しかし、御指摘のように、遊具等で危険事故が起こるような、そういう可能性がないだろうかと、こういうことでございます。こういったことにつきまして、議員の方で御心配をいただいておるということでございますから、一度先ほどから述べております6つの児童公園につきまして、そういった状況、いわゆる事故の危険性等があり得るような、そういう状況になっておるかどうかということにつきましては一度調べさせていただきたいと思います。その上で、地元の方で責任持って管理をしていただくという以上は、そういう中で適切に指導させていただけるところがありましたら、指導もさせていただきたい。あくまでも自治会等と十分協議をいたしまして検討していきたい、こう考えます。 それから、3歳児保育の点につきましては、先ほども申し上げましたけれども、非常にこれに対する御要請、要望も多くありますから、そういう意味では今後関係者の皆さんとも十分協議をしながら、どこまでおこたえできるのか、そういったことを考えていきたいと思います。私としましては、皆さんの御理解と、それから状況が満たされるならば、3年保育につきましてはもう少し広げていきたい、こういう思いでおります。 それから、次に保健医療福祉総合センターについてでございます。いろいろと松阪市以外でこういったセンター建設に取り組んできた事例をお挙げになりました。いずれにしましても、松阪でどのような機能を持ちながら、どの程度の規模のものを考えていくか、こういったことがございます。既に検討委員会等でもこれまで検討もしてきておりますけれども、いよいよ本格的に考えていくということになりましたら、そういったものも参考に、しかしもう一度きちっと検討し直さなければならないのかなと思います。その上でどこにどの程度の規模のものをつくるのか決定をしてまいるわけでございます。立地につきましては、いろんな要件を検討していかなければなりません。そういう中で今後こういった議論を進めてまいりたい、こう思っております。 それから下水道事業についてでございますけれども、これも先ほど申し上げましたけれども、整備工事の進捗の状況とか、あるいは財政状況等ももちろんございます。そういったことから総合的に判断をしてまいりたい、こう思っております。 日丘町の件につきましても、そういった地元の御要望にこたえる方法はないのか、担当部局の方にも私の方からも検討をしてもらうように申し上げたところでございますが、なかなか難しい状況がそろっておると、こういうことでございます。 ◆21番(山本忠生君) 再度の御答弁、どうもありがとうございました。すべて前向きのような形で、最後の下水道だけはどうも腑に落ちない点もありますけれども、これもやはり16年の第3期の認可区域というような形へ持ち込むということですけれども、それまで自治会が、当初は1000万円ぐらいだったのが、去年3000万円になったということですから、まだ蓄えがあるもんですから、そんなに心配せんでもいいんやけれども、これ蓄えがなくなったら大変なもんで、何とか早いところ下水道へつないでほしいという強い要請があったものですから、これはやっぱり事務当局ではそういう四角四面にとらわれてしまいますから、やっぱりそれ以上の力を発揮してもらうには、やはり市長の英断しかないと思うんです。それで、今も言いましたように、ただつなぐだけで520軒が使用料そのものが入ってくるわけですから、これぐらい、今現在既につないでおるところもありますけれども、やはり家庭の事情で約5割は残ってしまったというようなケースですから、使用水量を上げるためにも何とかならないかなというのが再度の質問ですけれども、質問は幾らしても、これ同じ回答しか返ってこんと思いますので、もう要望にしておきます。とにかく早いところ何とかしてほしいということですので、ひとつその点よろしくお願いしたいと思います。 以上で終わります。どうもありがとうございました。 ○議長(中出実君) 次に、8番 川北真衣議員。          〔8番 川北真衣君登壇〕 ◆8番(川北真衣君) 最後の時間無制限の歴史的な時間を与えられましたことを、今までの6年間の一般質問、いろいろとさせていただきましたが、大変感激しております。 それでは通告に従って質問をさせていただきます。市長さん、よろしくお願い申し上げます。 まず1番に、男女共同参画室を市民参画窓口的役割として内容の充実をということでございますが、去る4月から男女共同参画室が係から昇格して新スタートをいたしましたことは心から敬意を申し上げる次第でございます。このことは職員や市民の新しい意識改革が急速に行われる発端となりますし、市政発展への市民参画がますます前向きになされることになると思われます。せめて他市並みの体制にと今まで議会でも何度か提案をさせていただきましたが、ようやく本格的出発点に立つことになったことを心からうれしく思っております。 さて、今後恐らく充実していくと思われることではありますが、市民参画の窓口的役割として、早急に整備をされることが必要と思われる以下3点についてお伺いをいたします。 まず第1番目にスタッフ体制についてでございます。これは市民の方々の、いろいろな方々の声を代表して申し上げさせていただきます。一口で言えば、今のスタッフ体制、これでよいかということでございます。今年度は今までの仕事プラス男女共同参画プラン策定、それから男女共同参画条例づくりがございます。そして、このためには即戦力になる係長級の職員をもう1人ぐらいは要るんじゃないかということでございます。それから、またこの男女参画を進めるに当たりまして、こういう考え方を率先してやってくれるような室長または係長、職員等々の後継者づくりをやっていくということをも含めて、この室の趣旨の理解ある人を、行動的にやっていただく人、そういう人をもっと置いてもらってはどうかと、こんなんで男女共同参画室の活動が推進できるんかなということをたびたび市内の女性の人たちが声を大に言われておりますので、この点についてお伺いいたします。 それから2番目、設置場所について、男女共同参画室の設置趣旨内容からして、市民のだれでもいつでも立ち寄りやすい場所がよいと考えられております。が、既に計画は4階の一角へ移動と決定しているようでございます。しかし、庁舎内ならむしろ今の5階の階段横の方がよいのではと、私自身思います。また、市民の方々もそういうような意見を言ってみえる人たちもいます。というのは、ほかの課と独立していて、あそこへ入りやすいというような人たちが、これは庁舎の中の人たちも言ってみえますので、または本当は1階あたりにそういう市民が入りやすいような、いつ来ても、グループで来ても、個人的に来ても、男女が入って、この問題に関していろいろ話し合える場所的なものがあればという意味でございます。そういう意味でお伺いいたします。 それから、私としてはもうちょっと理想的に考えますと、以前使用していたプラザ鈴のような建物がいいんではないかと。ただし、これは中の設計は結構この参画を進めるのに前から考えられてつくったんじゃないかというような構図になっておりますのでいいと思うわけですが、ただし駐車場の問題とか、バリアフリー的な考え方からいきますと、2階へ上がるのには、ちょっと足の痛い人とか、障害者とか高齢者に対しては酷な場所ではないかというようなことも思いますが、そういうふうな観点からのこれは質問でございますので、よろしく御回答のほどお願いいたします。 それから次に、3番目に室の物心両面の雰囲気づくりについてでございます。他市の視察で私はモデルケースをたびたび見てきております。できるだけ関係図書とか情報誌の整備をして、必要に応じて貸し出しなどもできるような、これは市民グループとか係などともよく相談をしてそろえていただきたいわけですが、そういうようなものを設置していただきたい。それから、部屋には男女だれが来ても和やかに触れ合い的な話の場ができるようないい雰囲気の配慮ができるようにお願いしたい。ということは、事務机は普通よくあるもんですけれども、そのほかに他市などでは感じのいい応接セットを置いたりとか、花とか花瓶とか、またいろいろな雰囲気を考えて、壁かけなども雰囲気よくしてあるところもございます。そういうようなことを考えて、本当に市民参画をしていただくいい意味の室の設置をというお願いを3点いたさせていただきました。 次に2番目に、松阪市男女共同参画プランの策定及び条例設置の状況についてお伺いいたします。 まず最初に、市政マネジメントシステムとの関係はということでございますが、男女共同参画室というと、室と課との違いについてはどういうことかなと考えたりもしておりますが、経営体としての市の組織、機構の中では、この男女共同参画室のあり方をどう位置づけて評価していくのか、そのあたりで御説明をお願いしたいと思います。 次に2番目に、男女共同参画プラン策定条例化までの当面の行動プランはということでございますが、行動プランはこの質問をするということを決意したころの6月末に初めて見せていただきましたが、今真剣に即推進がなされるようにしたいと考えていく必要がある、今そういうときでございますが、今後どういう内容について重点を置いてしていかれるか、今後についての考えをお伺いしたいと思います。重点を置いてする内容でございます。 それから3番目に、今年度の庁内とか庁外のそれぞれの対応状況は。ということは、これは今までの質問でも二、三度聞かせていただいたと思うんですが、まず推進をする足元からということで庁内について、私は大変奥歯の挟まるような思いをしながら庁内の推進状況について前はお伺いいたしておりました。でも、結構全国的に見ますと、庁内のしっかりした考えを持ってやっているところがございますので、よろしくお願いいたします。 4月には簡単に夕刊三重さんで、即実行ですばらしいというふうなことを見せていただいたことを覚えておりまして、部長さんにも、すばらしいですね、よろしくお願いしますと申し上げたんでございますが、そういうことから始まって、これは本当に逆に運動などは本当に初歩の状況でございますので、どうぞよろしくお願いいたします。 それから庁外の推進状況はどうかということでございますが、お伺いいたします。 次に3番目に、地域活性化としての男女共同参画事業をということでございます。 市長は元気のある松阪市をつくりたいとのお声がけで市長になられましたが、まさに各地域の若いエネルギーが今後の市政を生かしていくものと考えます。少子高齢化対策、または他の諸問題を乗り切るためには、若い人たちに市政に対する理解をまず求めることしか道はないのではと思われます。そこで次のような2点についてお伺いいたします。 若いリーダー発掘への働きかけをお願いしたいということでございます。まず一番初めに、前回の質問で例を挙げて提案したのがございますが、市内25地区公民館から男女5対5、フィフティ・フィフティの選出による男女共同参画推進リーダーの会づくりなどをしてはどうかということを申し上げました。2番目に、これは私初めての考えでございますが、幼小中学校の教師、保護者、いわゆるPTAへの働きかけはどうか。ということは、学校教育及び子育て支援に関する男女共同参画推進の必要性ということを国も県もしっかりと条例の中に入っておりますので、そこへの働きかけはいかがでしょうかということでございます。3番目に、各企業の経営者、被雇用者の各代表者への働きかけ、これは企業の責務としての男女共同参画推進の必要性ということも条例の中に入っておりますので、ここらあたりから、まず若いリーダーの発掘への働きかけをしていただいたらいかがなものかと考えて、提案的なお伺いをいたします。 2番目に男女共同参画型の人材育成をということでございますが、現在、松阪市の男女共同参画の行事にかかわっている人々を見ておりますと、県の人材育成的イベントや会議には松阪市から過去五、六年ぐらいの間に決まって、特定の十数名の女性が参加しています。熱心にいろんな事業に参加されて、勉強をされております。またその一方では、市に3年ほど前に係ができましてから、市の女性活動グループということで登録をしていただいておりますが、その団体が約30前後ございますが、そういう2つの動きの方々がいらっしゃいます。そういうことでございますが、グループの人たちの中には能力とか経験の違いから、考え方とか能力の差というんですか、そういういろいろな立場の違いとかいうことでかなりの温度差があるように思います。それで実際係の橋村さんなど、前係長、今は室長の橋村さんなどが、かなりその人たちの関係調整に苦慮していらっしゃるということをいろんな場面で私は見ております。そういうことで、本当にこれからもっと推進をしていくのに、このままでは大変じゃないかということを思っております。そういうことで1番の質問にも関係してくるんでございますけれども、それに加えまして、この人たちを、能力のある人たちを市の男女共同参画の推進指導リーダーに委嘱するような形で任用していただきまして、この人たちも生かして地区の活性化につなげていってはどうかというふうなことを考えておりますが、いかがでしょうか。これは他市でもやっていらっしゃるような例がございますので申し上げました。 これで終わりでございます。何かいっぱい言いたいことがあるんですが、これぐらいにさせていただいて、第1回目の質問を終わらせていただきます。          〔8番 川北真衣君降壇〕 ○議長(中出実君) 暫時休憩をいたします。午後2時10分、本会議を再開いたします。                             午後1時57分休憩                             午後2時10分開議 ○議長(中出実君) 休憩前に引き続き本会議を再開いたします。          〔市長 野呂昭彦君登壇〕 ◎市長(野呂昭彦君) 川北議員の御質問にお答えをいたしたいと思います。 21世紀は女性の世紀だというような言い方ございますが、女性だけでなく、男女で共同してよりよい参画社会をつくっていく、このことは非常に重要でございます。市長に就任いたしましてから、男女共同参画社会づくりに向けて力強くその推進を図っていきたい、そういう思いでございますが、まだ松阪市の体制としてそれが十分に整っておるわけではございません。順次整備をしていきたいな、こういう思いでございます。 そういう意味で、まずはこの4月に企画課の方に男女共同参画室を独立をさせてきたわけでございます。今後この男女共同参画室が独立しましたことを契機に、さらに施策の展開が十分にできますように、その拡充も図っていかなければならないと、こう思っております。今、市の方でマネジメントシステムの構築等にも当たっておるわけでございますけれども、組織全体の見直しもそれに応じて順次やっていかなければなりません。そういう意味では男女共同参画室の今後の展開につきましては、そういう中で適切にとらえて、その中で位置づけをしていきたい、こういうふうに思っておるところでございます。 そういう意味では、まず今やっております男女共同参画のプランづくりを進めていくということでもございますし、その中でスタッフにつきましても今後十分に考えていかなければならないかなと思っております。これも全体の組織の中でどういうふうに位置づけていくのか、こういうこととも関係しながら今後対応を考えていきたい、こう思っております。もちろんそういうことに絡みましては、設置場所等についての御意見ございましたけれども、こういった問題につきましても、さらに気安く訪れていただき懇談できるような場と、こういうふうな設置場所並びにそのスペースのあり方、こういったことについてのご指摘もございましたが、こういったことも十分留意しながら進めてまいりたい、このように考えておるところでございます。 次に、マネジメントシステムとの関係等についてお尋ねがございました。最初に室と課の違いということについてのお尋ねがございましたけれども、同じようなものだというふうに考えていいのかなと思いますが、いささか傾向が違いますのは、課よりも室の場合にはかなり1つの特定した目的を持った、そういうことに専任していく傾向が強いものだと、こういうふうに私自身考えておるところでございます。 それから、マネジメントシステムにおきましては、職員の雇用労働環境システム、これも大きな検討項目になっておるわけでございます。そういう中では男女が働きやすい職場づくりということが非常に大事でございます。これまでの市の行政の体制におきましては、いささか男性社会のような色合いがやはり色濃くございました。私としましては、男性の能力を十分発揮をしていただくと同時に、女性職員の皆さんにもその能力を最大限発揮していただきたい、こういうふうに考え、能力のある女性につきましては、管理職へもどんどん登用をしていきたい、そういうふうな考え方で今現在も対応しておるところでございます。 それから、プラン策定とか、あるいは条例化までの当面の行動プラン等についてでございますけれども、平成7年に策定をされました松阪市女性行動計画を踏まえまして、女性問題に関する意識実態調査をやっておりますけれども、その中で女性行動計画策定ヒアリングとか、あるいは松阪管内高校生との意見交換、こういったものがございますので、こういったものを参考に、現在市民参画の委員の皆さんで平成13年度内をめどに松阪市男女共同参画プランを策定していただいておるところでございます。これにつきましては、9月に開催を予定しております市民公聴会等を経まして、12月に答申をいただく予定でございます。なお、条例制定についてでございますけれども、計画策定とあわせ今後その必要性、あるいはその中身等についても検討をいたしてまいりたい、このように考えております。 それから、今年度の庁内あるいは庁外への対応状況ということでございますけれども、庁内には男女共同参画施策連絡会議が既に発足をされております。さらに、ワーキンググループ等の設置も急ぎたいと考えておるところでございます。それから市民参加事業といたしまして、松阪フォーラム、さしすせセミナー、男女共同参画グループ団体ネットワーク相互の交流、男女共同参画情報誌の発行、日本女性会議への参加等の事業を計画いたしておるところでございます。 次に、地域活性化としての男女共同参画事業の展開についてお話がございました。平成10年に行いました女性問題に関する意識調査結果を見ますと、地域活動への参加状況に対する質問について、参加をしていると答えた人が男性女性ともに6割を超えておりますが、自治会や町内会へは男性が、PTAや子供会などへは女性が多いという傾向がございまして、役割分業的な意識が見られるようでございます。性別、年齢に関係なくだれもが参画できるような取り組みが大切に思われるわけでございます。 若い方々の参画は活性化を目指すという点では非常に大きなウエートを占めると考えております。そういう意欲や関心をお持ちいただけるような場づくりに努めてまいりたい、このように考えております。そういう意味での取り組みにつきましては、御指摘のとおり、若いリーダーに向けての働きかけとか、あるいは幼小中等のPTA、さらには御指摘の企業とか経営者、こういったところへも十分にその啓発を働きかけてまいらなければならない、こういうふうに考えます。 なお、この男女共同参画事業への取り組みにつきまして、いろんな関係の皆さんがお取り組みをいただいておるわけでございますけれども、その中での内部調整というようなことにつきましては非常に大事な観点でございます。今後十分に留意しながら取り組みを担当の方にも十分そのことを促してまいりたい、このように考えておるところでございます。          〔市長 野呂昭彦君降壇〕 ◆8番(川北真衣君) 自席から失礼いたします。 市長、御答弁ありがとうございました。いろいろ聞かせていただきましたが、まず1番目の参画室を市民参画窓口的役割としての内容充実というところで、1、2、3と3点について聞かせていただきましたが、これについて簡単に感想というか、御答弁をいただきまして、申し上げますと、一つ一つは一生懸命やっていただいているように思うんですが、やはり総合して今回設置された状況をちょっと眺めさせていただきますと、初めは私は市民から忠告を受けて、今回の質問も兼ねてちょっとお邪魔をしたりして見せていただいておりましたんですが、やはりもう少し何と言いますか、関係者全体といいますと大変失礼ですが、男性の方が多いように思うんですが、この室のできた趣旨というものをもう少し頭の中の端の方、こんなことを言ったら失礼ですけれども、じゃなくてもう少し全体的な理解を、国、県の言っていること、また女性たちが真剣に考えて、なぜまず女性たちが言い出してきたかということあたりを真剣に把握していただきたい。特に係の人はそういうようなことを真剣にやっていただきたい。これは前にもいつも申し上げておりましたが、女性問題は男性問題であるということでございます。他市のもう少し実態なども、係りになるような上司の方が一度視察などもしていただきまして、真剣な取り組みをしていただければということを全体として思いました。特に市民サービスの立場に立って、最も行き届いた形に今後一つずつ改善していただきたいというふうな感想を持たせていただきましたので、どうぞよろしくお願いいたします。 それから2番目には、共同参画プランの策定及び条例設置の状況についてでございますが、庁内、庁外の市として今までの事業の中では他市に比べて決して劣らない今までの進みぐあいであったんじゃないかと思います。係は特によくやっていらっしゃいますし、前部長、課長以下、本当にいろんなグループができてきましても、そのときそのときの対応は真剣にやられていた、しかもいろんな意見が出まして大変困惑している中で、その調整など熱心にやられて、よくやられていたということを私は思っておるんですが、そういう中からさらに考えますと、やはりもっと根本的に、これは日本国じゅうそうなんですが、日本の男性の考え方、また女性の今までの歩んだ歴史といいますか、そういうようなことも含めて、今本当に真剣に考えていかないと、これは国連でも国でも真剣に考えだしまして、今どこでも高齢化それから少子化ということが深刻になってまいりまして、男が何とかかんとかという、上でというようなジェンダーと言われていますけれども、女性が下とか女性らしくとか男性らしくとか、そういうような考え方だけで、女性が控え目にというような考え方だけでやっているようなことでは、とても今後の世の中は乗り切れないというようなことを政府自体も真剣に考えてまいりまして、いろんな施策が出てきております。そういうことで私自身は男女共同参画の行動プラン及び条例の策定及び制度に当たりましては、国も県も市民もいろいろな意見が出されておりますが、特に国ではかなり詳細に基本的な方向として具体策を挙げておりますので、私自身としては特に次のようなことを必ず盛り込んでいただきたいという思いが強くございます。ということで簡単に挙げさせていただきますが、お聞きくださいませ。 まず施策の基本的な方向と具体的な施策としましては、政策方針決定過程の女性の参画の拡大、次にその中では調査の実施とか情報とか資料の収集、提供をしっかりやっていただくようにというようなことも盛り込んでいただきたいと思います。それから男女共同参画の視点に立った社会の制度とか慣行の見直し、意識の改革ということを本当に市民議論としてやっていけるような条例に盛り上げていただきたいと思います。次に、雇用等の分野における男女の均等な機会と待遇の確保についてというふうなことを考えていただきたい。特に男女の雇用機会均等法というのがさきおととしかできてきましたが、そういうことを真剣に考えて実行していただくような確保をしていただきたい。それから2番目に、2番目といいますのは、雇用均等のことに関してですが、母性の健康管理対策、お勤めしている人たちのそういう健康管理ということを推進していただきたい。それから女性能力発揮促進のための援助をしていただきたい。それから在職中の女性に対する能力開発の支援とか、再就職に向けた支援、それから多様な就職ニーズを踏まえた就業環境の整備、特にこの場合はパートタイム、労働対策の総合的な推進とか、女性起業家とか家族従業者に対する支援というふうなことも真剣に考えて盛り込んでいただきたいと思います。次に農山漁村における男女共同参画の確立というふうなこともよろしくお願いをいたします。次に男女の職業生活と家庭地域生活の両立の支援、これはもう本当にきのうも松田議員と公明党の議員さんがすばらしい質問をしていただきましたが、いろいろ本当に女性が働くためのいろいろな環境整備が必要なんですが、そういうようなことを踏まえて、多様なライフスタイルに対応した子育て支援策の充実をお願いしたい。次に一人親の家庭などに対する支援の充実をお願いしたい。それから仕事と育児、介護の両立のための雇用環境の整備をお願いしたいと思います。 そういうようなことを含め、また次には大きく高齢者などが安心して暮らせる条件の整備をお願いしたい。その中では、細かく言いますと、高齢者が安心して暮らせる介護体制の構築とか、介護にかかる人材の確保、それから高齢期の所得保障とか、障害者の人たちへの配慮の重視をしていただきたい。それから、高齢者等の自立を容易にする社会基盤の整備というふうなこともしっかりと盛り込んでいただきたいと思います。 次に、これは先ほど教育の方の竹田議員でしたか質問にも入っておりましたが、女性に対するあらゆるこういう暴力の根絶ということは、松阪、それはよそだけだと、これは特殊な例だというんでなくて、いつ起こるかわからない事態が、松阪は特にこういう温床があるところではないかということを、私は仕事上ひしひしと感じてやっておったという時代がございましたが、特に松阪市の場合はこういうことをしっかりと盛り込んでいただきたい。女性に対する暴力を根絶するための基盤づくりということが大切であると思います。次に、夫、パートナーからの暴力への対策の推進、または性犯罪への対策の推進、4番目に売買春への対策の推進、次にセクシュアル・ハラスメント防止対策の推進、ストーカー行為への対策の推進 ○議長(中出実君) 済みません、発言中でございますけれども、少し絞り込んでお願いします。 ◆8番(川北真衣君) はい、これで最後でございます。そういうようなことを特に松阪市の場合は、細かいようでございますが、そういうことを細かく、というのは県の方のは余り盛り込んでない条例の内容なんですね。松阪市の場合はやはりそういうことも含めて、まだこれから市民懇談会も開かれると思うんですが、そういうことを考えてぜひとも入れていただきたいと思います。 時間制限のようでございますが、済みません、よろしくお願いいたします。 それから、そういうことでありますが、そういうようなことを申し上げましたが、その点いかがお考えでしょうか、よろしくお願いいたします。 ◎市長(野呂昭彦君) まず、川北議員、第1点につきまして、男女共同参画社会を構築していかなければならない、そういう議論に今日高まりを見せてきた経緯等十分踏まえて、なぜこういった形になってきておるのか、そういったことの意味を十分とらえながら対応していかなければならないということですが、全くそのとおりであろうかと思います。私も御指摘いただいたそういう考え方、そのとおりだと考え、私自身取り組まさせていただいておる、こういうことでございます。 ただ、今、参画室を設けまして、それにつきましてはまだ十分ではないと、いろんなお考えあろうかと思います。組織も大々的に変更するというようなときにはいろいろやりくりの仕方もまたあろうかとこう思います。とりあえずとにかく参画室をスタートさせるということがまずことしは大事なことだと、こういうふうに考え、スッタフには御苦労いただいておりますけれども、あの体制でスタートさせていただいたということでございます。今後さらに十分対応していきたい、このように考えております。 それから、次にプランの問題や、あるいは条例の問題について御指摘になりました。実は今プランを策定していただいておるんですが、私の手元にこの素案というのがございまして、素案の中に今、川北議員の方からおっしゃいました項目、おっしゃった順番のとおり、また同じ表現でこれは掲げておるところでございます。もちろんこのプランにつきましては、今後懇談会等も経まして、12月に御答申をいただくということで御議論いただいておりますから、今御指摘のようなことも含めて十分御議論をしていただくよう私としても期待をいたしたいと思います。 条例につきましては、これはプランということでございます。条例は条例として少し性格の異なる部分がございますから、それにつきましては、さらに別途条例という観点からの御議論をお願いしていかなきゃいかんだろう、こう思っておるところでございます。まずはよいプランができるということが、またいい条例ができるという基本にも基礎にもなっていくんであろう、このように考えております。 ◆8番(川北真衣君) 市長、ありがとうございました。先ほど羅列したようなお答えでしたけれども、決してそうばかりではございませんで、実際各市の実態を見ていますと、いろいろとございますので、そのようなお願いをいたしましたので、どうぞよろしくお願いいたします。 補足でございますけれども、この質問をこのことに決めた夕方、家でテレビのスイッチを入れておりましたら、男女共同参画社会の実現をということで、総理府とパッと出たんですね。いかに国がもうこれでなくちゃやりようがないような雰囲気があるなということをちょっと思いました。それから先日、老人クラブの連合会の福祉大会に臨席をさせていただきましたが、そのときに元県会議長である大平議員さんが、老人会でも男女参画の理念で運営されていくことが望ましいというようなことをおっしゃいました。国も県も真剣にこれを推奨して、基本的な理念、考え方を市民、国民にわかってもらうような努力をしているなということを思いました。また私自体もいろんな相談をさせていただく中で、日本の国民として、考え方が今まで戦後崩れておりまして、市民や子供、教師、みんなの考え方があってないような個人個人の考え方でしたけれども、こういうふうな人権問題も含めて、しっかりとこういうふうな理念を出されてきたということは大変すばらいことだと私は理解しております。また、いろいろ自民党とか公明党とか民社党とか共産党さんとかもいろいろこの男女共同参画についての計画を出されているのもそういうのも読ませていただきましたけれども、同じようなことを言われております。やはり日本国じゅう一つの理念にしたがってやっていく必要があるということを思いました。 なお、松阪市はこれから条例化をしていくということも含めましてちょっと申し上げさせていただきたいんですが、県議、福山先生、皆さん御存じだと思いますが、昨年、県の条例をつくるときに、4人の男性がこの条例の本当の趣旨の理解の努力をせずに、常識論的な発想で反対をされましたと、大変それを聞いて閉口して、理解していただくのに苦労したというようなお話をお聞きしました。それで男女ともまず理解し合うこと、ともに参画し合うこと、そういうことに努力をしていくこと自体、参画するための初めであると、互いに自立しながらかかわりを持って、それぞれの個性を生かして男女参画していくことが基本的であり、子育てや老齢者の生活の自立にもつながることであるということだと私は考えます。 この議場にはただいま、書記さんはちょっと市外の方ですが、市内の方は4名この議場におられますが、あとは皆男性の方でございます。そういうことで、何を言いたいかというと、別に男とか女とかいう今までは結構、はっきり言って、議会の中でもそういうような議論をちょっとしているときなんかは、何げなくしているときなんかはそんなような考え方、いろいろあったんですが、そういうような次元ではなくて、今そういう新しい考え方ができてきて、真剣に議論して勉強して、やはりみんなで一致して一つのものをつくっていかなきゃいけない。議運なんかではかなりそういう空気でもう既にやっていただいておりますが、そういうことをふだんの生活の中でもお互いにやっていく必要がある。ということで、やはりそれがお互いの家庭の幸せとか地域の触れ合いとか、行政の発展につながることを提唱していると私は考えております。結果的に男性の方々が社会の重圧に耐えて、男のみが苦労する必要はないということですね、私は考えます。本当に男性の方々も大変な時代でございます。リストラに遭う、失業、いろいろなことがあります。ですけれども、女性とともに、男女ともに生きる手だてとしても、男女共同参画社会の推進をすることによってお互いの幸せを築き上げていくべきじゃないかと考えております。そのための行動プラン条例策定をよろしくお願いいたしたいというふうに考えております。どうぞよろしくお願いいたします。 以上でございます。ありがとうございました。 ○議長(中出実君) 以上で一般質問を終わります。 本日の日程は以上で全部終了いたしました。お諮りいたします。明7月4日から7月8日までの5日間を休会いたしたいと思います。これに御異議ございませんか。          〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(中出実君) 御異議なしと認めます。よって7月4日から7月8日までの5日間を休会することに決しました。7月9日午前10時本会議を開きます。なお、7月4日午前10時、教育民生委員会と産業経済委員会、7月5日午前10時、総務委員会と建設水道委員会をそれぞれ開催いたしますので、御了承を願います。本日はこれにて散会いたします。                             午後2時41分散会...